杯が乾くまで

鈴木真弓(コピーライター/しずおか地酒研究会)の取材日記

NBサロン「しずおか吟醸ものがたり」御礼

2009-11-10 10:54:52 | しずおか地酒研究会

 昨夜(9日)は、(社)静岡県ニュービジネス協議会中部部会定例サロン「NBサロン中部~しずおか吟醸ものがたり」が開かれました。NB協議会の活動は、協議会の広報担当として、当ブログでも再三ご紹介していますが、昨日は自分が講師役をおおせつかり、しかもDVD機器の不備でせっかくの『吟醸王国しずおかパイロット版』のお披露目が不完全燃焼・・・。大慌てでプログラムを組みP1060881直したりしたので、無我夢中で、きちんとしたご報告ができそうにありません。まずは、参加してくださったみなさまにお詫びと御礼を申し上げます。

 

 

 昨日は私一人では心もとないので、静岡県酒造組合副会長で初亀醸造の橋本謹嗣社長をゲストにお招きし、掛け合いトークを行いました。

 おかけさまで50名近い参加者で、会場のTOKAIインターネットサロンは席が足りなくなるほど。昼間、会場スタッフの女性に試飲酒を預けに行ったとき、「あぁ、お酒の試飲があるから(いつもに比べて)すごい人数なのねぇ」と笑われました。初亀さんって企業人や経営者クラスの方にとくに人気があって、「初亀の社長の話を聞きたい」「試飲したい」というリクエストが多かったんですよね。

 

 

 ・・・そうはいっても、百戦錬磨の起業家や県内トップ企業の実務担当者が講師を務めるサロンで、私のような小物が講師役では参加者は少ないだろうし、Imgp1680 バーや当ブログでも一般参加を呼び掛けたのでした。フタを開けてみたら、TOKAIのCEOに就任されたばかりの鴇田勝彦会長はじめ、NB会員の中でも最近ご無沙汰していた方々が来てくださったりで、橋本さんに面目がたちました。ありがとうございました!

 

 

 

 

 当初はまず『吟醸王国しずおかパイロット版』を観ていただいた後、映像に出てきた酒造り現場のお話を中心に、と考えていたところ、機器の不備で音声が出なかったため、やむをえず、先に簡単に酒の話と「亀」「岡部Imgp1689 丸」の試飲をしていただき、映像上映ではオーディオコメンタリーのように私が即興で解説をしながら映像を観ていただく方法を採りました。

 パイロット版(20分バージョン)はもともとナレーションがなく、文字テロップも必要最小限にして、映像をじっくり観ていただこうと編集したので、音がなくてもなんとか観られるのですが、橋本さんのメッセージや、青島さんの「生まれました」の名言を聴いていただけなかったのはなんとも口惜しい限り。その代わり、パイロット版を観たことのある地酒研メンバーが、はじめて観るNB会員に耳元でチョコチョコッと解説してくれたりして、メンバーを呼んでおいてヨカッタ!と胸をなでおろしました。

 

 

 

 上映後のトークでは、橋本さんが提供してくれた初亀大吟醸・愛2005年をみなさんに試飲していただきながら、主に、映像に出てきた酒造り職人の技術が静岡という酒どころのイメージのない地域ではぐくまれた背景や、酒造業独特Imgp1681 の雇用体系、後継者を育てる価値などに触れ、何気なく飲む一杯の酒に、造り手の信念が込められていることを率直に伝えようと努めました。

 私も、(失礼ながら)橋本さんも、NB起業家のようにお金儲けや市場開拓のテクニックを器用に話せるわけがないので、NBサロンだからといって背伸びせず、ふだんのペースで進めたつもりでしたが、具体的に何をしゃべったのか忘れてしまいました(苦笑)。ブログをご覧の参加者のかた、よかったら感想コメントください(願)。

 

 

 

 ただ、NB中部の重鎮・井越の長谷川総一会長が、「今日のように、いろんな世代や肩書の人が集まるのが本来のNB交流らしくてよかった」と感想をくださったことが心に残り、やっぱり酒というのは人と人をつなげる力があるんだなぁと実感しました。

 

 

 終了後は鴇田会長とNB中部部会の桜井敏雄顧問ほか主だったメンバーが橋本さんと私を慰労してくださいました。サロン自体は不完全な出来でしたが最後までおつきあいくださったみなさま、本当にありがとうございました。

 

 

 NBサロンはこんなふうに飲みながら食べながらのざっくばらんな雰囲気で、(昨日はともかく)ふだんはとっても面白いビジネストークや人的交流が楽しめますので、よかったらぜひNB協議会のお仲間になってください&『吟醸王国しずおか映像製作委員会』へのご入会も何とぞよろしくお願いいたします!!