16~17日と東京出張しました。まず16日は東京の企画会社の方との打ち合わせ。今年春に実施し、好評だった首都圏主要メディア関係者対象の地酒プレスツアー第2弾(県主催事業)が、年明けに実現しそうで、引き続いてお手伝いさせていただくことに。どの蔵を、どんなルートで回るか検討しました。
先方の担当者が『吟醸王国しずおか』のことをご存じで、どこかでパイロット版を試写できる場をと、ありがたいオファーもくださいました。東京の名だたるメディア関係者に観ていただけるなんて願ってもないお話。と同時に、一消費者が作る映像が、県主催事業の参加者に、静岡の酒の入門ビデオみたいに受け取られる可能性もあるわけで、映像で紹介する酒蔵が限定されるデメリットをカバーするよう、ちゃんと静岡の酒の普遍的な価値を伝える、そんな作品に仕上げていかなければ・・・と思いを新たにしました。県や酒造組合には一切支援してもらえず、無視され続けている映像制作なのに、なんでこんな役回りを・・・と自嘲したくもなりますが(苦笑)、自ら望んで背負った責任ですものね。
17日はJA静岡経済連情報誌『スマイル』の紅ほっぺ取材で、新宿高野本店へ。フルーツ生産者なら、あの店の看板コーナーに自分が作ったフルーツを飾ってもらいたい!と夢見るであろう、かの、新宿高野本店です。
17日朝、静岡県から到着したばかりの、県いちご品評会1席~3席までの受賞いちごが、地下2階、地下1階、5階フルーツパーラーの、一番目につく看板コーナーに飾られたのです。
折しも新宿高野恒例のストロベリーフェアの真っ最中。フルーツパーラーの森山シェフは「(福岡の)あまおうは甘さが乗るのが年明けぐらいから。(栃木の)とちおとめは酸味があるからショートケーキむき。静岡の紅ほっぺは、クリスマス前のいちごの一番の売り時からちゃんと甘いから、生で食べるデザートには最適です」と、自信作の紅ほっぺパフェを披露してくれました。
こうしてみると、見た目も惚れ惚れするほど美しいいちごですね~!! 撮影後に試食させてもらいましたが、もっちろん味もGOOD。高野のシェフにこんなふうに薦められるなんて、紅ほっぺ農家のお父さんたちに聞かせたいなぁ・・・。
あまおうも、紅ほっぺも、新宿高野本店が首都圏で火をつけてブランド力を高めていった品種。このほかにも、春になればひのしずく(熊本)、さがほのか(佐賀)といったいちご新品種を取り扱うそうです。
「うちには(新しい品種を産地とともに育てていく)責任があると思っています」と使命感を語るスタッフ。思えば、静岡の酒も、造り手と一蓮托生の思いで育ててきた酒販店の使命感のおかげで、ここまできたんですよね。
ブランドを育てる力とは、まず第一に品質であり、その品質を守る技術と語る&見せる技術、どちらもヒューマンパワーに他ならない・・・紅ほっぺを、自信たっぷりに薦める新宿高野のスタッフの表情に、改めて実感させられました。