昨夜(8日)はJR静岡駅前の葵タワー4階、グランディエール・ブケトーカイで、『志太平野美酒物語2012』が開かれました。いつもは焼津松風閣が会場ですが、今年は美酒物語20周年記念で県都静岡市の駅前開催となったようで、ブケトーカイのシンフォニーという一番大きな宴会場に450人!初参加の方も多かったように見受けられました。
私も、今回お誘いしたのは初参加の方ばかり。みなさん一様に、会の規模にビックリされてました
常連さんなら解っていると思いますが、着席パーティー形式で全席自由なので、グループでテーブルを囲みたかったら早めに行って確保しなければなりません。今回は新しい会場で、どんなレイアウトになっているのかわからず、しかもお誘いした方々は目上や先輩格の方々ばかりなので失礼があってはいけないと、開場の2時間前の17時に行ったら、すでに10人ぐらい並んでました。
30分もしないうちに、長~い行列が出来て、ブケトーカイのスタッフさんも目を白黒させてました。席はチケット販売数、ちゃんと用意してあるので座れなくなるということはないのに、ディズニーランド並みのお待ち行列・・・しかもいい大人ばかり。さぞかし不思議な光景に見えたんでしょうね 偶然、列で一緒になった知り合いと「アップルの新機種の発売当日に、徹夜して並ぶ人の気持ちがわかるねえ」と笑い合いました。並ばなくても買えるのに並んでしまう、並ぶのがちっとも苦ではないって心理・・・ファンの性(サガ)なんですね。
1時間30分待って開場となり、真ん中あたりの、蔵元ブースに一番近いテーブルをゲット。お誘いしたゲストが次々とやってきて、「450人の宴会なんて一流芸能人のディナーショーか結婚披露宴なみ!」「チケットの番号は席の番号じゃなかったんだ・・・」「まゆみさんが、席を確保するため早めに行くって言ってた意味が最初はわからなかったけど、こういうことだったか」と本当にビックリされました。
参加者の多くが「指定席制にすればいいのに」とも言っていましたが、イベント会社やチケット販売業者に頼らず、志太の蔵元6社がすべて自前で企画・販売・運営する会なので、無理も出来ないんですよね。全席指定にするというのは発券業務が大変だし、6社それぞれのお得意様を平等に扱うというのも難しくなるわけです。昔、一度、指定席にしたこともあって、端っこの席にされたお客さんからクレームがあったそう。“いつも飲んでくれる地元のお客さんを大切にしよう”というのが、この会のスタート時の趣旨ですから、蔵元さんたちも出来るだけ善処しようと努力されています。
・・・とにかく450人の酒宴を自前で仕切るというのは大変な労力です。昔、司会進行のお手伝いをしていたころ、実行委員会の打ち合わせが何度もあって、真剣に議論しあい、終わったあともちゃんと反省会をやっているのを間近で見ていたので、本当に頑張っている!と思っています。
そんな運営側の努力の価値を、改めて実感したのも、並んで席取りをしている時間にお客さんからいろ~んな声を聞けたから。いつも焼津で参加している人の中には「なんで志太酒のイベントを静岡でやるんだ、焼津に戻してほしい」と不満顔の人もいましたが、東京から参加した人は「すごい会だ、静岡酒のパワーを感じた」と感心しきり。ファンの一人として嬉しくなりました。
450人が大集結して、ひたすら地酒だけを飲むイベント。お料理も和洋折衷フルコースで、お酒が強くない人も十分楽しめたと思います。私も、お誘いしたゲストのもてなしを優先しなければならないところ、目の前の蔵元ブースの行列が気になり、途中からすっかりただの酒徒になってました。
料理はほとんど食べる間もなく、気が付けばお開きの時間。終宴間際にあわてて来賓席にいらした県酒造組合の土井会長にご挨拶。ご自分の酒(開運)がないのに駆けつけてこられて、乾杯の音頭をとられた懐の深さ、広島の全国新酒鑑評会で静岡酒の存在感をしっかり示した「開運」の金賞受賞酒の“品格”に感動したことをお伝えしました。
終宴後はゲストの方々と、憧れの洋酒バー「ブルーラベル」で、超レアなボウモアをロックで2杯、堪能し、もう1軒、移動してビールで仕上げ。午前1時に帰宅し、今朝8時過ぎまで目が覚めず、サッカーが大勝したことも、未明に震度3の直下型地震があったことも気付きませんでした(苦笑)。美味しいお酒を楽しい仲間と飲めるって、ホント、幸せです。
志太平野美酒物語実行委員会の蔵元さん、本当にお疲れさまでした&ありがとうございました。