6月21日(木)夜、シズオカ文化クラブさんの定例会『郵便局から文化を発信します!~静岡市内59局長自慢の“わが町名所”ご紹介』に参加しました。静岡中央郵便局3階会議室に、文化クラブ会員ほか、市内27の郵便局長さんと、観光ボランティア駿河ウェイブの会員さんあわせて70人余りが集まって、郵政民営化以降の現状と、市内59局の『風景印』について興味深いお話をうかがいました。
講座の前は、中央郵便局の仕分け作業を見学させてもらったり、シズオカ文化クラブさんが企画した東海軒の『慶喜弁当』をいただいたりして、学校の社会科見学みたいなノリで楽しかったです! 左下のノリ巻き、葵の御紋のデザインですって
郵便局の『風景印』ってご存知でしたか? 観光地の郵便局から出された手紙で、確かに洒落たデザインの日付けスタンプが押されているの、見たことあるんですが、町の郵便局すべてに、その町の歴史や名物を象った風景印があるって初めて知りました。1931年に風景印の制度が制定されて、第1号は富士山頂の郵便局だったそうで、静岡県内の郵便局は、風景印デザインに富士山を使うのが定番になったみたいですね。
実家に近く、幼い頃から一番馴染みのあった太田町郵便局。風景印は寛永通宝&富士山&駿河湾をデザインしたものです。現在の太田町一帯には、江戸時代、銭座があって沓谷銭と呼ばれる寛永通宝が作られていたんですね。…昔、小学校で教えられたような記憶がありました。
横田郵便局のデザインはゴチャゴチャして判りにくいんですが、清水寺の千手観音像をモチーフにしたよう。久能郵便局は、東照宮と石垣いちご、日向郵便局は、聖一国師生誕地碑にお茶摘み風景・・・こんなふうに、各郵便局がご当地自慢をデザイン化していました。これを、沓谷郵便局の海野隆年局長が
音頭をとって『静岡市郵便局ガイド』としてマップにまとめました。沓谷局の風景印をちゃっかり表紙に使ってますね
『風景印』は切手の上に押す正規の日付スタンプなので、切手を買わないと押してもらえません。そこが、ただの記念スタンプとは違うところですが、遠隔地へ手紙やはがきを出す時、郵便局の窓口で「風景印を押してください」と言えば、風景印付きで出すことができるし、「静岡市郵便局ガイド」のマップに50円切手を貼って窓口に申し出れば、押してもらえます。
手紙や年賀状を書く機会が年々減ってきている昨今、こういうしくみがあることをもっとアピールして、手紙は文化であり、郵便局は地域文化の発信基地であることを市民に理解してもらうって大事だなあと思いました。
講座の後は、郵便局が力を入れるお中元ギフトのハムや和菓子やジュースの抽選会があって、こだわりリンゴジュースが当たりました
民営化して何かとご苦労も多いと思いますが、昔に比べたら、ずいぶんサービスがよくなったと実感しています。郵便局さん、頑張ってください