杯が乾くまで

鈴木真弓(コピーライター/しずおか地酒研究会)の取材日記

身体と心を整えて・・・

2011-10-13 11:23:30 | 日記・エッセイ・コラム

 10月11日は40代最後の誕生日でした。好き勝手なことをして、これという苦労もなく、のほほ~んと過ぎてしまった40代ですが、特別に祝ってくれる特別な人もいないので(さびし・・・)、自分で特別なことをやろうと、メタボ健診というのを受けてみました。身長・体重・胴回りを改めて計測してみたら、自分がずーっと公言していた身長より1・8センチも高くて超ビックリ 自分に対する認識のなさにアゼンとしてしまいました(まあ、身長は「低い」より「高い」に越したことはないんだけど)。

 

 

 心配だった「肝機能」「中性脂肪」「コレステロール」「糖尿」は、いずれも基準値のほぼ真ん中ぐらいで、ドクターから「酒呑みなのにお強いですね~、うらやましい」と太鼓判を押してもらいました。すっかり気を良くして、ついでにインフルエンザのワクチンまで打ってもらっちゃいました。丈夫に産んでくれた両親と、ご先祖様のおかげですね。お墓参りしてよかったと心から思いました。

 みなさんも、誕生日のお墓参り&メタボ健診、お勧めします。

 

 

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 11日には、御前崎総合病院花の会の塚本さんからコスモス畑の写真を送っていただきました。22日(土)10時より、恒例のコスモスコンサートを予定されているそうです。

 

 先月の台風の影響で生育状況が心配されましたが、花でも米でも農作物でも、厳しい環境の時ほど、きめ細やかな観察や手入れをし、却って品質がよくなる、なんて声も聞きますので、このコスモスも見事に咲きそろうとPhoto_3思います!(こちらの写真は去年のコスモスコンサートの様子です)

 

 御前崎総合病院花の会は、このほど全国花のまちづくりコンクールで農林水産大臣賞を受賞されることが決まりました(こちらをご参照ください)。受賞者の横顔として、すでにNHKでも紹介され(見過ごした~)、今月27日には東京で表彰式&事例発表があるそうです。

 

 

 最初は、「ストップ地球温暖化アクションキャンペーン」の取り組み事例として知り、「屋上緑化と花セラピーを病院職員が実践してるって素晴らしいなあ」と実感し、審査員に加わって個人的にプッシュしてから、あれよあれよというまに県知事褒章→農水大臣賞とステップアップ。浜岡原発2キロ圏内にあるこの病院が、今年、こういう分野で表彰されるって、何か感じるものもありますね。

 

 

 

 もちろん塚本さんたちはそんな外野の声とは関係なく、長年、地道に続けてこられたわけです。日頃、多忙な病院職員がこういう活動を続けることには多くのリスクもあるでしょう。それだけに、なんていうのかな、花を咲かせる努力をしているって聞くだけで、この病院のスタッフは、(長谷部誠キャプテン風にいえば)心が整っているんだな~って思います。

 

 塚本さん、本当におめでとうございました 22日はコスモス満開での盛会をお祈りしています。

 


誕生日前の休日

2011-10-10 13:03:19 | アート・文化

 10月8(土)~9(日)日と両親を車に乗せ、伊豆修善寺の母の実家の法事に行ってきました。絶好の行楽日和で、久しぶりに休日の観光地で世間並みに休日気分を満喫できた心地です。

 

 

 まず8日(土)は御殿場まで足を伸ばし、しずおか地酒研究会でお世話になっている『みなみ妙見』さんでお昼をいただきました。こちらの記事の通り、店主の池谷浩通さんが来週末、SBS学苑イーラde沼津校で魅力的な講座を担当されるということで、激励のつもりでお寄りしたんですが、却って気を遣っていただいちゃいました。

 

 何より有難かったのは、池谷さんのお母様が、うちの母と同じ高校の1年違いで、母の従妹と大親友だったと判ったこと。従妹も御殿場の商家に嫁ぎ、池谷さんとは今も大の仲よしだということで、その場で従妹を呼んでくださったのです。母が従妹と会うのはウン十年ぶりで、大喜びしてました。世間は狭いなあ、ホント・・・。

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 午後は、当ブログに時々コメントをくださる猫爺さんに教えていただいた東山旧岸邸を観に行きました。御殿場にセレブの方々の別荘が多いのは知っていましたが、岸信介元首相の別邸があって、市が管理していて一般公開されているのは初めて知りました。

 

 

 

 近代数寄屋建築の祖といわれる建築家吉田五十八の晩年の作品とのことで、自然と伝統と機能性が見事に調和しているって素人の目で見ても解ります。

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この、食堂から見た庭の風景・・・押込戸式になっていてガラス戸や網戸や雨戸がきれいに収納され、庭の木立が額縁絵画のように見えます。新緑や紅葉の季節はさぞ見応えがあるでしょう。こういうお宅って、政界や財界のお偉いさんが内緒話をするにも重宝したでしょうし、一種の私的迎賓館の役割もあったのでしょうね。芸術文化は、そういうチカラが支えていたという側面を、改めて実感します。

 敷地内には、和菓子の雄・虎屋の『とらや工房』があり、作りたての生菓子やランチ・和風スイーツが味わえます。

 

 

 

 

 東山旧岸邸のすぐ近くに、御殿場プレミアムアウトレットの場外パーキングがあったので、年寄りを連れて行くのは少々気が引けたけど、めったに来ないところだから、と、パーキングに車を入れてアウトレットへ。

 

 あまりの人ごみに、父親はうんざり顔でしたが、母は法事に着て行くブラウスを買うと大はりきり。4日の新静岡セノバ内覧会に、開店前から並んで、「若い娘向けのブランドしかなかった」と残念顔していたくせに、アウトレットで入るのは、どうみても若い娘ブランドの店ばかり(苦笑)。フェミニン系の某ブランドでサイズの合ったブラウス2枚をゲットして満足顔でした。私と父は、ニコンのお店で発売前の新作カメラが紹介されていて、その前でウ~ンと唸りながら、結局手が出ず

 

 半日だけの御殿場滞在でしたが、女子会のプチ旅行なんかに最適かも、ですね。

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 夜に修善寺入りして、両親が気に入っていたという五葉館という旅館に泊まりました。

 

 

 先月末にリニューアルしたばかりで、昔ながらの庶民派旅館の趣きはなくなり、若い客層を意識したような和風モダンな室内に。イメージが変わり過ぎて両親は少々戸惑っていました。ネットで確認してみたら、テレビドラマの美術を手掛けたデザイナーさんがアレンジしたようです。

 唯一、昔の面影が残っていたというのが大浴場の岩風呂。お風呂は他に木のお風呂、小さな貸切露天風呂が新設されたようですが、どれも心地良かったです。やっぱり温泉宿はお風呂の満足度が高くなくっちゃね。

 

 

 

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 両親が楽しみにしていたのが、朝食の黒米のおかゆ。黒米の揚げそばも出てきて、どちらも少量でササッと味わえました。

 

 ごはんは修善寺こしひかりの新米。修善寺で何かと顔の広い専業農家の叔父(母の弟)のショウちゃんが、地元農産物を使ってくれと温泉街に働きかけて、徐々に各旅館で“地産地消”化が進んでいるそうです。ショウちゃんの米か~と思ったら、残すのがモッタイナクなって、朝っぱらから大盛り2杯食べてしまいました。

 

 

 

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 修禅寺で執り行われた法事は、祖母の四十七回忌です。母方の祖母は、私が2歳のとき、49歳で急死したので、私にはほとんど記憶がありません。ただ、10月11日で49歳になる私がこのタイミングで、2歳のお葬式の時以来、祖母に手を合わせることになるというのは、何かの巡り合わせかな・・・と感じるものがありました。

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 母の実家は修禅寺の古い檀家なので、本堂内部や位牌堂、ふだんは一般公開していない庭園も見せてもらいました。修禅寺にこんな素晴らしい庭園があったなんて、初めて知りました 庭園は11月19日~30日、紅葉のピーク時に合わせて一般公開されるそうなので、一度は観ておきたいですね!

 

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 修禅寺の前からとっこの湯~竹林の小径と、京都を意識したような清々しい散策路が続いています。

 うちの家族は修善寺に、観光目的で来たことがなく、温泉に泊まるということもほとんどないので、ここを歩くのもほぼ初めて(苦笑)。中国人や韓国人とおぼしきツアー客も見かけました。母にとっては隔世の感があったらしく、

 

「私が子どもだったころ、修禅寺の正門前を修行中の小僧さんたちが一生懸命箒掛けをしていた」

 

「高校に進学できる子が少なかったから、お母ちゃんからは“通学途中で友達としゃべくったり寄り道なんかするんじゃない、下を向いて一目散に帰ってこい”と注意された」

 

「お母ちゃんが、収穫したコメを精米するとき、こっそり余分に袋に取って蔵の奥にしまい込んで、私が参考書を買う時に、“温泉場の青果店でお金に換えてもらえ”と持たせてくれた」

 

等など、ちょうどNHK朝ドラでやっていた『おひさま』の時代を彷彿とさせるような思い出話を聞かせてくれました。

 

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 母の実家は、温泉街から少し離れた、修善寺小学校の奥の「中島」という集落にあり、祖母が亡くなったころは、まだ土葬の習慣が残っていました。実家の裏山にある一族の墓地は、2年前の駿河湾沖地震のとき、墓石が大きく破損し、昨年の集中豪雨で遺骨の一部が流されてしまいました。

 

 母の実の父、つまり私の実祖父は昭和20年2月、中国重慶で32歳で戦死しており、残された祖母は祖父の末弟と再婚しています。母にとっては、年齢が10歳ほどしか違わない叔父が義父になったわけです。私にとっては大叔父さんかつ義祖父ということかな。

 大叔父と祖母の間には、ショウちゃんが産まれ、47年前に祖母が亡くなった後、大叔父さんは、子どものいた女性と再婚し、今は血縁があるなし関係なく、たくさんの孫やひ孫に囲まれ、穏やかな晩年を過ごしています。ちょっと複雑だけど、家を守るため、農村では珍しくないケースのようです。

 

 大叔父さんは、とにかく自分が元気なうちに墓を再建をし、先妻の四十七回忌をやるんだと強く願っていました。それをちゃんと済ませないと往生できないって思ったのでしょう・・・昨年のうちに土葬の遺骨を丹念に拾い上げ、墓石を再建したのです。

 法要をいとなんでくださった修禅寺の若い和尚さんから、「四十七回忌をこれだけしっかりやられる家は少なくなった。素晴らしいことです」と褒めていただきました。和尚さんが若い方だったので、なんだかよけいに心に残りました・・・。

 

 

 

 大叔父さんの一念で甦った一族の墓石には、会ったことのない実祖父の亡くなった年月日や場所、その弟も戦死していたこと、曽祖父母やその前の世代の人の名や亡くなった年等など、初めて知る家族の歴史が記されていました。

 当たり前だけど、お祖父ちゃん兄弟があの戦争で命を落とし、明治や大正に亡くなったご先祖は江戸も幕末も維新も経験しているんだと思うと、今まで傍観者的に興味本位で読んでいた歴史の本やドラマが、急に身近な出来事に感じられます。

 

 

 

 ・・・それにしても、歴史好きのくせに、身内の歴史はほとんど知らなかったという事実に、今さらながら唖然とします。お墓って本当に大切な記録であり、記憶を呼び覚ます装置なんだって実感・・・。

 

 真新しい墓石群を眺めていたら、ふと東北の被災地のことを思い出しました。母の実家は幸いにもお墓を再建できましたが、被災地では、先祖供養どころか震災で亡くなったお身内をまともにご供養できない方も多いでしょう。

 2011年は、日本全体が手を合わせる年になり、被災した人も免れた人も、自分の家や地域という足元を見つめ直したことと思います。その延長線上に、今ある自分の存在意義=先祖の記憶を呼びもどし、記録する作業を忘れてはいけない、と思いました。

 

 

 

 

 帰りがけ、母が女学生のころ、米を持って行って参考書代にしていたという温泉街の丸屋青果店 に寄り、名物の手作りらっきょうを購入しました。お店は今は代替わりして母を知っている人はいませんでしたが、60年前の記憶巡りをした母はとても満足そう・・・。

 

 自分にとっても、誕生日にふさわしい、とても大きな贈り物をもらえたような2日間でした。


第3回茶道に学ぶ経営哲学研究会

2011-10-06 17:49:06 | 駿河茶禅の会

 昨日(5日)夜、駿府公園にある紅葉山庭園の茶室で、『茶道に学ぶ経営哲学研究会』の第3回例会が開かれました。あいにくのお天気で、参加者も少なかったのですが、素晴らしい茶室で望月静雄先生に懇切丁寧に教えていただき、大いに満足しました。

 

 

 

 

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 紅葉山庭園の茶室(大広間・雲海)は、千利休以前の室町・東山文化の名残を伝える書院造り。時代劇でよく見るように、殿様が座るところが一段高くなっている格式ある様式です。これは表千家流の茶室によく見られるそうで、その理由は、表千家が江戸時代に紀州徳川家に庇護されたことに由来するとか。これに比べ、裏千家は千利休が唱えた侘び・寂びの精神に連なる質素な茶室を好んだそうで、その理由は質実を重んじる加賀前田家に庇護された経緯によるもの。なるほどな~って思います。

 

 

 

 

 

 紅葉山庭園が(表千家流に多い)書院造りになったのは、静岡市はどちらかといえば表千家流が多く、また徳川ゆかりの駿府城内ということもあったと思いますが、市営施設ですから他の流派の人が使ってImgp4876
も一向に構いません。望月先生は「管理が行き届いている。掃除するときも掃除機を使わず、箒で丁寧に掃除している。実に使いやすい」と褒めておられました。

 

 掃除機を使っていないのがなぜ判るかといえば、ちょうど畳に座った時、壁に、ちょうど腰の高さぐらいまで和紙がコーティングされている部分(=着物の帯があたって擦れるのを防ぐ)があって、掃除機を使えば、和紙の下の部分に掃除機の柄の先端があたって、線を引いたように擦れるんですね(写真)。紅葉山庭園の茶室は、まったく擦れていませんでした。・・・解る人が見れば判るんですね~そういうところ。

 

 

 

 

 

 茶道というのは、万事、「解る人には判る」に尽きると思いました。たとえば掛け軸。昨日の紅葉山庭園茶室にかかっていたのは、碧厳録に書かれた禅語『山雲Photo海月情』でした。・・・えーっと、まず素人は何て書いてあるか読めない(苦笑)。

 望月先生の解説によると、静岡県引佐出身の小野寺寛海師が書かれたもので、寛海老師は千利休の墓がある京都大徳寺聚光院の住職も務められた、茶の世界では名高い方です。

 

 

 意味は、〈山にかかる雲も海に映る月も、天地自然の妙趣。しばし世俗を離れ、気の合う者同士、心ゆくまで大自然の美しさを語り尽くそうではないか〉ということ。家に帰ったら、自分の書棚にあった禅語の本にちゃ~んと、『話尽山雲海月情・・・かたりつくす、さんうんかいげつのじょう』と紹介されていました。いやはや、書棚に、買いっぱなしで未読の本が多い現実を今さらながら思い知りました(恥)。

 

 

 

 

 それはさておき、茶室に招かれたら、まず、正面の掛け軸に一礼するのがマナー。掛け軸の言葉の読み方、意味、書き手・・・すべてに亭主(ホスト)の思いや、おもてなしのテーマが込められていて、“正客(第一ゲスト)”ならば、問わずとも理解する・・・というのが理想なんだそうですが、よほどの教養の持ち主でなければ無理というもの。亭主に訊いても、けっしてマナー違反ではありません。っていうか、解らなければ訊かなきゃ。ホストが、「心ゆくまで語り尽くしましょう」なんてメッセージを込めてくれたのであれば、その思いに気づかずに、ただ正座して緊張してお茶飲んで終わり、じゃあモッタイナイですよね!

 

 

 仮に、『山雲海月情』の意味や、寛海老師のことを知っていても、それをあからさまに言葉にしたり、自分の教養をひけらかすようないい方は、茶席では“無粋”。「老師はお達者でしょうか・・・」等など、さりげな~いやりとりが粋なんだそうです。

 

 

 

 

 

 

 ちなみに、紅葉山庭園には他に『瑞光』『西江水』『無事是貴人』『千里同風』『清新茗一杯』という掛け軸がありますが、望月先生が『山雲海月情』を選ばれたのは、月という秋を感じさせる文字があったにせよ、縁あってこの席に集った者同士、胸襟を開こうと、無言で呼びかてくださったのだと思います。

 

 

 

 

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 掛け軸一つで、これだけの意味があるってことは、亭主が用意してくれた茶花、菓子、道具の一つひとつにも、“あつらえ”の意味があるわけです。

 昨夜は、茶室の構造や各パーツの“あつらえ”を理解しようとしただけで頭がハチ切れそうになり、その後、ひととおり茶をいただく作法を実践指導していただきましたが、“型”を覚えるだけで精一杯。身体で覚えるのが先決だと思いました。これは、初めて坐禅をしたときと同じでした・・・。

 

 

 

 

 

 終了後は、「自分もはまりそう」とおっしゃってくれた海野尚史さん、一緒に会の運営を担当してくださる静岡県ニュービジネス協議会の前専務理事・末永和代さん、ニュービジネス協議会事務局の渡邊千紘さんと4人で、オープンしたての新静岡セノバレストラン街のお蕎麦屋さんで遅い晩ご飯。静岡のど真ん中でこれだけ話題になっている商業施設に入った蕎麦屋なら、静岡の地酒があるだろうと期待したんですが、残念ながらハズレで、ビールと焼き鳥と蕎麦で乾杯し、肩の力を抜きました。

 

 

 

 茶道の本質にちょっとでも近寄りたいって思っても、一歩近寄れば、相手は十歩くらい離れて行く、みたいな、底なしの奥深さがあると実感します。とりあえず、次回は10月30日酒と匠の文化祭Ⅱでのミニ講座で、どなたでも無料参加できますので、ぜひお越しくださいまし!

 

 


指ヨガインストラクター体験

2011-10-04 11:22:42 | NPO

 昨日(3日)は朝からまる一日、富士山周辺の取材で走り回っていましたが、日中はクーラーが必要になるほど暑く、日が陰るといきなり冬かと思うほどの冷気。夕方、西の空には夕陽が見えるのに、日が沈んだと思ったら叩きつけるような通り雨。気象の変化がいつになく極端に感じました。

 

 季節の変わり目は、それでなくても身体の変調が起きるので、いろいろ注意が必要ですね。

 

 

 先週末、日頃お世話になっているNPO法人活き生きネットワークのスタッフ研修会で、なんと、「指ヨガ」の指導をさせてもらいました。不摂生な自分が人さまに健康ケアを指導する日が来るなんて、信じられない心地です(苦笑)。

 

 自分の体調管理のために今年の冬から春にかけて習ったばかりの龍村式「指ヨガ」(こちらを参照)。講座終了後にインストラクターの資格証をいただいたんですが、とてもとても、人さまを指導するなんてレベルじゃありません・・・ それでも、手のひらや指先のケアって、誰でもどこでもカンタンに出来て、これが思いのほか効果があることを、自分自身がここ半年ぐらい実感できた。そのことを、まずは素直にお話しようと思いました。

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 とくに活き生きネットワークのスタッフのみなさんは、日頃から直接、利用者さんの手を取って、生活介助をされている方々です。仕事の上で役に立つのと同時に、何よりご自身が疲れを溜めないように、ちょっとしたセルフケアを習慣づけられたらと思いました。

 家族、隣人、パートナーをちょこちょこっとケアしてあげるのもいいし、やってもらうのもいい。スタッフのみなさん同士、手を取り合って、「ここ痛い?」「もうちょっと強いほうがいい?」な~んて愉しそうにマッサージし合っている姿を見ていたら、言葉以上のコミュニケーションづくりになれるかもって思いました。

 

・・・指導をしながら、自分自身で「指ヨガ」の効果を一つひとつ再認識できた感じです。

 

 私自身は、まだまだ指導者としては未熟ですが、「書く」以外に自分を役だたせる方法があるかも、と感じられただけ、前向きになれました。

 活き生きさんのブログでも紹介していただきましたので、ご覧くださいまし。


「酒と匠の文化祭Ⅱin玉露の里」開催決定!

2011-10-01 11:54:23 | しずおか地酒研究会

 10月になりました。秋本番を迎え、日本酒が美味しい季節の本格到来ですね。今日10月1日は日本酒の日。浜松では静岡県地酒まつりも開かれます。参加される方は美酒をたっぷり堪能してくださいね。

 

 

 吟醸王国しずおか映像製作委員会では、昨年末、製作支援イベントとして、藤枝市岡部の文化施設・大旅籠柏屋・一祥庵にて、『酒と匠の文化祭』を開催しました。ここでの開催は、一祥庵の女将さんとイベントプロデュースの達人でもあるフリーアナウンサー神田えり子さん の人脈がきっかけで、初亀醸造の目の前であり、地元酒販店・ときわストアさんもお馴染みという、地元人脈も奏功したおかげ。地域のチカラってスゴイって改めて思いました。

 

 

 そしてこのたび、『酒と匠の文化祭』第2弾が、同じ藤枝市岡部の、今度は茶文化施設・玉露の里にて10月30日(日)に開催することが決まりました。今回は藤枝市商業観光課から直々にお誘いをいただきました。オフィストイボックスさん入魂の、出来たてホヤホヤのフライヤー(の版下)です。詳しいプログラム&スケジュールはこちらをご覧ください

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 来る10月30日(日)、玉露の里では藤枝市主催の『藤枝フレッシュ・ミュージック・フェスティバル』が開かれます。K-MIXの協力のもと、静岡県出身の若手ミュージシャンたちが熱いステージを繰り広げる音楽祭だそうですが、これに、藤枝の特産であるお茶、スイーツ、地酒がコラボして、老若男女こぞって楽しめる行楽イベントになるようです。この会場で、「茶室を提供しますから、吟醸王国しずおかのPRをしませんか?」とお声掛けをいただいたのです。

 

 

 市主催のイベントでの地酒PRなら、居酒屋グランプリを企画運営されている岡むらさんはじめ、地元に錚々たる活動家や酒蔵・酒販業者がいらっしゃる中で、最初は「うちみたいな愛好会がやってもいいのかな・・・」と思ったんすが、地元の酒蔵を中心に撮影中の『吟醸王国しずおか』の取り組みを評価していただいていると素直に受け止めました。温かいエールをくださった藤枝市の関係者のみなさま、格式ある茶室を酒のイベントに貸してくださる玉露の里関係者のみなさま、本当にありがとうございます。

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 当然、私一人では何もできないので、昨年に引き続き、初亀さん、ときわストアさん、神田えり子さん、オフィストイボックスさんにも手弁当で協力していただくことに。本格的な茶室・瓢月亭(写真)での酒イベントという、めったにない機会ですから、お茶とお酒をコラボさせる企画をみなさんであれこれ知恵を出し合い、進めてきました。

 

 

 実は不思議な巡り合わせもあったんですね。『藤枝フレッシュ・ミュージック・フェスティバル』の実行委員会が立ちあがった6月にはこのお話を内々にいただいていたのすが、翌7月、(社)静岡県ニュービジネス協議会の定例会で、茶道研究家の望月静雄さんの講演があり、「これは奥が深い、もっと勉強したい」という声があがり、協議会会員有志で「茶道に学ぶ経営哲学研究会」を立ち上げることに。

 

 

 8月には県広報誌のお茶特集の取材で、今年2月にニューヨークで開かれた『Coffee&Tea Festival』に静岡茶を出展したときのプレゼン内容を教えてもらいました。茶懐石の短縮版として、お盆の上に冷酒と酒肴と煎茶2種を並べて、“kabukiセット”としてニューヨーカーに楽しんでもらったというのです。

 

 その話を聞いて、私の頭の中で、今までつながるきっかけがなかった酒と茶が見事につながり、望月さんにダメもとで「酒のイベントで茶懐石のウンチクを学ぶ講座ができませんか?」と打診したところ、快諾していただけました。

 

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 玉露の里では、契約しておられる茶道の先生以外の方が呈茶をするのはNGらしいので、望月さんにご足労いただいても、お話をしていただくだけで申し訳ないのですが、それでも、日本酒と日本茶が長い伝統の上で確かなつながりを持ち、日本人の礼節やもてなしの原点の場でそれなりの役割を果たしていたということを、酒どころ・茶どころ静岡の人間がきちんと知るってホントに大切だ・・・!と、今さらながら強く噛みしめました。

 

 

 

 

 

 また、こんな偶然のつながりもありました。

 私が名ばかり会員の静岡コピーライターズクラブ(SCC)で、『SCCしずおかコピー大賞』という懸賞コンテストを実施しており、第2回の今年は「新聞が読みたくなるコピー」「日本酒を飲みたくなるコピー」「富士山に登りたくなるコピー」の3部門が設けられました。

 

 

 私は私で、昨年暮れの『酒と匠の文化祭』では酒の川柳コンテストというのをやって、とても盛り上がったので、今度のイベントでもプログラムの一つに入れるつもりでいたところ、SCCの松永会長から、「しずおかコピー大賞の協賛企業として、酒造会社か酒販店を紹介してもらえないか」との依頼。

 SCCは同業他社が自由に参加するニュートラルな組織なので、協賛社も、特定の企業や商店ではなく、酒造組合のような公益組織のほうがベターだろうと思ったものの、私が『吟醸王国しずおか』の企画を持って行ったときは相手にされず、長年お手伝いしてきた地酒まつりの運営について発言したらすっかり組合から煙たがられる存在に(苦笑)。

・・・そこで、ダメもとで県酒造組合静酉会の清信一会長(富士錦社長)に内々に打診したところ、思いがけなくとんとん拍子に話がすすみ、協賛団体になっていただけたようです。清さんはじめ静酉会のみなさんの懐の深さに、改めて感謝感謝です。

 

 

 もちろん、私みたいな無頼者の助言を信じて清さんのもとへ動いてくれたSCCの松永会長や担当の片桐さんの誠実な姿勢が奏功したのだと思います。組織を動かすには、まずはこちら側もきちんとした組織のきちんとした企画であるということをキーマンに伝え、キーマンの信頼を得て、上手に動いてもらうってことですね。私のような肩書きのない個人がいきなり組織を頼っちゃいけないし、頼るなら足固めをしてからってことを、しみじみ考えさせられます・・・。

 

 

 

 

 それはさておき、第2回SCCしずおかコピー大賞は、締め切りが10月30日24時。「イベント当日じゃん!川柳コンテストの作品も応募に間に合うかも!」とひらめいて、当日会場でコピー大賞投稿を呼び掛けることに。昨年の酒の川柳コンテストでは、家族を思いやる素敵な作品がたくさん集まったこともあって、子どもやお年寄りなど、“コピー大賞”とは縁がなさそうな世代まで参加できれば、酒文化の広がりや深まりにつながるとワクワクしました。

 

 

 応募はネットのみ。酒呑みにはネットが苦手な人やネットに縁のない高齢者もいると思うので、うちで代理投稿できればよかったんですが、本人投稿厳守といわれたので、作者本人に積極応募していただけるよう出来る限りサポートしたいと思います。

 当ブログをご覧の方は、ぜひぜひ直接、応募してみてくださいね!こちらをどうぞ。

 

 

 

 10月30日当日は、お酒が飲めないドライバーやお子さんのために、和室で楽しむお遊びとして、かるた遊びのコーナーも用意しました。こちらは「静岡かるた」の編集者でもある神田えり子さんが場を盛り上げてくださると思います。

 

 庭園に設ける物販コーナーでは地元酒販店・ときわストアさんの協力で、お酒の販売も行い、観て、味わって、学んで、買って、半日、いや一日でもたっぷり楽しめるイベントになると思います。JR焼津駅から臨時バスも出ますので、ぜひ10月30日(日)はスケジュールを空けて、ふるってご参加くださいね!
 プログラム&スケジュールはこちらをご覧ください。