3月になりましたね。春近し。
さて今年の冬はいつもの年に比べて寒く感じたでしょうか?
事務所に立ち寄るヤクルトレディが「今年の冬は暖かかったですよね」と言うので「寒さ厳しかったと思うけど」などと会話していました。
先日の天気予報でデーターで解説していましたが今年は暖かかったそうです。(特に12月)
毎日オートバイ乗って体感で温度を感じている人達はデーターなんかなくても季節の微妙の差が分かるのかなと思いました。
大寒の 影の食い込む 商店街 ひとり花屋の あたり春めく
(朝日歌壇 東京都 吉竹純さんの作品)
なにげなくても季節を感じるいい歌ですね。
最近何処に行ってもシャッター通りといわれるぐらい商店街が寂れています。
たまに賑やかな商店街に出会うとなんだかうれしくなります。
そんな中でも花屋さんは季節を先取りしていて一段と輝いている感じがします。
花屋や本屋の店員さんはただ生活の糧として働いていてもその職業が好きなんだなと感じることがあります。
花を買って育て方を聞くとだいたいはきびきびと答えてくれます。購入したい本がなくて注文しようかと思うと「その本ならありますよ」とさっと棚に走って行って持ってきてくれます。
そうそう車庫証明の仕事で行くことの多い自動車販売店のショウルームスタッフの女性も仕事柄運転が上手ですよね。みんな自動車そのものが好きみたいです。
お客さんの車をヒューとスピーディにバックで整備工場に入れたりしています。ご隠居などは狭い道を走っていて対向車が来てバックしたりするような所は歩いて行くか自転車の方がよっぽどいいと思います。
ましては他人の車をバックで狭い場所に入庫させるなんてまっぴらごめんです。
2月に紹介した「楽園」ですが読み終わりました。
久しぶりに宮部みゆきの小説を読みました。
最後に犯人が分かる時点ではマスコミ、警察、野次馬、主人公の前畑滋子が入り乱れて「模倣犯」を思い出しました。
タイトルに「進化し続ける作家、宮部みゆきの最高到達点!」とあります。
ひさしぶりに面白い本でした。お勧めです。
日本人はもの心がついて小学校に入ってからは3月は別れの季節、4月は出会の場面です。そして社会に出ると4月は転勤のシーズンです。
ご隠居もよく転勤しましたがこの本を読んで昔のことを思い出しました。
「引っ越し大名」といわれた不運の君主・松平直矩の話です。生涯に7回も国替えさせられました。
国替えに伴う、莫大な経費の調達、石高が少なくなれば人員整理、長旅の手配などをかたつむりというあだなでひきこもり侍と後ろ指される若輩片桐春之介が任せられたところが面白い。
サラリーマンの小さな転勤でも仕事しながら手配するのはわずらわしいものですが江戸時代から宮使いは大変だなと思いました。
この作者の土橋彰宏は「超高速!参勤交代」でシナリオ部門の最高の賞である城戸賞をとっています。
佐々木蔵乃介が主演した同名の映画は結構面白かったですね(テレビで観たのですが)
最近はアマゾンに午前中に本を注文すると日が暮れるころにはポストにほん投げてあるほど便利になりました。
しかし先日本屋さんの前を通ったら話題の村上春樹の「騎士団長殺し」が積んでありました。
村上春樹のファンが発売日の真夜中に並んで買っているニュースが流れていました。
ご隠居はそれほどのファンではありませんがどんなこと書いてあるのかなとついつい買ってしまいました。
ネットもいいけど本屋さんの店頭でハードカバーの本の重みを感じながら手にしてパラパラめくって字の大きさなんかを確認して買うのもいいものです。
店員さんに「売れている?」と声なんかをかけて「お陰様で」とか会話するのもいいです。これから上・下をゆっくり読みます。
それにしても早く春が来い。ふらふら出かけたい!