今回の東北旅行も順序がいろいろ変えてありますが最後にチャグチャグ馬コのお祭りに出かけたで終わりにしたいと思います。
記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財。
残したい日本の音風景百選 6月第二土曜日に開催されます。
盛岡駅を6時40分からシャトルバスを満員になり次第順次運行。約30分乗車。無料です。
お祭りは滝沢市から盛岡市に向かいます。
チャグチャグ馬コの出発点、鬼越蒼前神社(おにこしそうぜんじんじゃ)です。
昔は日本全国で馬を大切に思う気持ちも深く馬の神様の信仰心も生まれたそうです。
こちらでは南部の曲り屋として大事にされました。(馬と人が一つ屋根の下に暮らすように造られた家)
鬼越蒼前神社の祭礼は旧暦5月5日に行われていたそうです。
田植え前の忙しい時期に当たっていましたが、この日だけは仕事を休み、神社の境内で1日を過ごすという風習が生れたそうです。
江戸時代初期に始まりましたが一時すたれ明治20年代に復活しました。
明治20年ごろに戦争(日清戦争、日露戦争)により軍馬の需要が伸びたことが大きな要因です。
当時のチャグチャグ馬コは1000頭ほどの馬が参拝したこともあったそうです。
太平洋戦争が始まると軍馬の需要はますます増えていきます。
すると強い馬はどんどん戦地に贈られます。
結局馬がいなくなりお祭りどころではなくなり戦時中暫くの間中止されていました。今はのんびりお母さんのおっぱい飲んでいられて幸せですね。
戦争が終わって人間は当然復員するわけですが馬は持っていけないのでイギリス軍にもらってほしいと交渉しましたがほとんどは処分されたみたいです。
別れる時に馬は頬に顔を摺り寄せたきて可哀相だったというのが何かに書いてありました。
今になれば人間は勝手などと言えますがその当時の敗戦の混乱の中でどうしようもできなかったのでしょう。戦争だけはやめましょう。
しかし昭和20年には復活しました。30頭ほどのパレードだったそうです。
でも偉いですね。戦争が終わって皆が人どころではない時代にもう祭りが始まる余裕です。
チャグチャグって何でしょうか。
チャグチャグ馬コに参加する馬は小荷駄馬装束という衣装をつけます。
これは参勤交代で荷物を運んだ馬部隊の装束に由来しています。
その装束のパーツに、ドーナツ型をした金属でできている鳴輪(なりわ)というものがあります。
(山を歩く時の熊や狼よけにつけられたもの)
さらには衣装には大小700個もの鈴がつけられます。
当然馬が歩みを進めるたびに鳴輪と鈴は音を奏でるわけでチャグチャグはその音を表わしたものです。
おやおやチャグチャグ犬コも参加です。
パレードが始まりました。滝沢市長さんとか誰かが言ってました。
始めて出かけたこともあり撮影ポイントがいろいろありそうですが今回はここで撤収です。
あとは観光協会で購入したプロの写真を一緒に見ましょう。
また来たいです。岩手山をバックに撮るのが良さそうです。
これで今回の東北地方太平洋岸の旅は終わりです。
当ブログでは酒田までの旅は終わっていますので日本海側は秋田県の象潟からです。
ただし毎日滅茶苦茶暑いので9月になってからぼちぼち始められればいいなと思っています。
とにかく暑いのでご自愛ください。