12月になりました。
師走。
毎日満員電車に乗ってお仕事頑張っている人も、年金で優雅に暮らしているシニアの人も12月のカレンダーを見るといつもの月と違った気分になりませんか。
ご隠居みたいに神社仏閣にお参りして親鸞さんのご加護で今年も無事何とか終わりそうと思う人、まだまだやり残していることがあると思う人、それぞれが感慨を持って12月を過ごすのでは?
東京のほうではインフルエンザも流行し始めたとか、うがい、手洗いをまめにね。
さて「紙の月」という映画を観てきました。
宮沢りえはあまり好きではないのですが評判がいいので劇場に足を運びました。
彼女が昔、サンタフェというヌード写真集を出したことがありご隠居も5000円だったかで買いました。その後不要になったのでブックオフに持っていったら200円でむっとしたからです。
ただそれだけの理由で彼女が嫌いというわけで演技にケチをつける気は全くありません。
さて映画のほうですがバブル崩壊の直後1994年です。まだまだ札束が乱れ飛んでいる時代。資産家の老人、痴ほう症の金持ちの一人暮らしの女性、BMWを乗り回す優雅なシニア夫婦、金はあるところにはあり少しぐらいごまかして使ってもいいんじゃないかと思ってしまいます。
そして彼女が若い男と情熱的な恋に陥り、莫大なお金の横領が始まります。贅沢な快楽の日々が続きます。当然最後には横領が発覚するわけですが湿っぽさのない結末がホッとしました。小林聡美の演技も良かった。大島優子はどうかな?
原作は角田光代ですが彼女の「八日目の蝉」という映画も良かった。永作博美の演技も光っていました。そして映画のシーンの中で小豆島の「虫送り」のお祭りが幻想的に描かれていて一度見に行きたいなと思いました。
ところであなたは映画の半券はどうしますか?すぐに捨てちゃいますよね。
あなたがもし何かの犯罪の容疑者になり映画を観ていたというアリバイを主張した時半券が証拠になるでしょうか。
東野圭吾の「容疑者Xの献身」という小説では半券をうまくアリバイに使っていますね。
刑事が映画の半券を大事にとってあるようだと怪しいなということで容疑者の所に行きます。
容疑者「半券なんか捨てちゃったと思うわ。パンフレットは買って部屋にあるけれど」
刑事「それじゃパンフレット見せてください」
パンフレットを持ってきながらヒラヒラと中から半券が滑り落ちました。
容疑者「あらこんなところにしまってあったわ」
これで刑事は信用するのです。
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