村上原基、滋賀県安曇川の山中20年⇒麓の町の田中に一人暮らし人生

山中で20年一人暮し後71歳から麓の田舎町で暮している、断捨離し自然な生き様と山暮らし体験に基づく人生論及び写真を紹介

102.「汝の敵を愛せよ」

2007-08-24 14:03:36 | 人生
人は一般的に、自分が好きな人を選び/愛し、敵を避け・憎む
大雑把だが、世の中は、半数の味方と敵がいる
味方同士が集まり意気投合する
好きな人と友人・親友になったり結婚したりする

世の中、益々仲良し倶楽部化している
安倍首相の内閣が仲良し倶楽部的だと言われている
親父は嫌い・上司は嫌い・先生は嫌い・・・嫌いな奴は簡単に殺す・引き篭もる
アメリカはテロ国家を敵に廻し、徹底的に打ちのめそうと、味方の加勢を得て戦争を始めた
相手側も仲良し倶楽部を作って壮絶な抵抗をしている

「民主主義は絶対的に正しい・正しいに決まっている」と信じる人が多い
民主主義というのは、所詮、多数決主義(数の力)である
間違っていても、多数が賛成することを優先する主義である
民主主義という名前がついているが、かなり欠陥や疑問が残る

499対501でも多数がまかり通ってしまう
丁半博打に似ているし、占いのように当っても当たらなくても責任はとらない
当然のこと、いろいろ不具合な結果が生じ、結果は問題だらけで、むしろ問題を大きく複雑にしていく
目下の民主主義とは、おそよ科学性や合理性は少ないのである、多数が賛成したから責任はない

神様の多数決ではなく、欲深い愚かな人間の多数決であるから
経済も地球環境も教育も財政もどんどん破綻・崩壊していく
破綻や崩壊を修正するような政策は賛成されない
困ったことに共産主義国家も、民主主義は美味しいぞと一挙に乗り換え始めた

自民党が参議院選挙で予想外(?)に大敗した
原因は、長年与党に胡坐をかいて、やりたい放題やってきたツケだ
大敗して大騒ぎしているが、自民党独裁政治であったのだ、長年権力の座にいると、奢り・腐敗が生じる
壊すと宣言した小泉さんでなく、壊すつもりのなかった安倍さんや大臣達が、自民党壊しの引き金をひいてしまった

賛成者が多ければ、手当たり次第何でもやってしまう
バブル期の日本がそうだった、賛成賛成・行け行けドンドンだった
ブレーキ役が存在しない「賛成多数」は水戸黄門様の印籠みたいなものだ
勝ち負けで、大事な事を決めてしまえというのは、非常に大きな問題である

日本でも、高額な金のかかる選挙なんて、不可思議なシステムが存在する
民主主義(?)の前提である選挙は、単なる人気取りの活動なのである
選挙は笑顔・スピーカー・手振る・握手するなどと、およそ科学性・合理性がない
現実に、映画俳優やスポーツ選手や有名人が多数得票で政治家になって行くのである

本当の民主主義というのは賛成と反対が十分に話し合うことなのである
圧倒的賛成の場合であっても、大丈夫か?と疑うことこそ民主主義なのである
人間というものは、慎重で熟慮し、本来そういう崇高な生き物であるべきなのだ
「強いものが勝つ」みたいな非常に原始的な手法を良しとしてはいけない

最近は圧倒的賛成ではなく、50-50%の課題が増えているのだ
賛成多数こそ危険なのであって、50%の賛成50%の反対こそが望ましいのだ
しかしそうだと、物事が進まないので、ついつい、多数決依存にしてしまうのである
人間は「賛成多数ならばナンデモやる」ということをいつまで続けるのか?

こんな民主主義が世界中に蔓延していくと、地球の命ももう長くはない
世の中を良くするには、民主主義を壊す以外にすべはない、数の力で無理を通すのは良くない
・ゆっくり
・慎重に
・謙虚に

・反対されることを、もっと歓迎すべきだ
・反対者の意見をじっくり訊くべきだ
・安易に賛成する人ほど疑うべきだ
・多数が賛成することが正しいとは限らない
・21世紀の人間の生き方は、一人の反対者になることかもしれない
コメント
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