5月5日 めざましてれび
中尊寺金色堂など平泉の文化遺産について世界遺産に認定すべきかどうか、
ユネスコの諮問機関である国際記念物遺跡会議が明日にも評価結果を勧告する。
世界遺産への内定が決まれば観光客のPRなど東北を活気づける契機になりそうだ。
平泉の文化遺産は、
11世紀から12世紀に栄えた奥州藤原氏に関する文化財が数多くある。
・中尊寺ー国宝「金色堂」
・毛越寺(もうつうじ)-特別名勝「浄土庭園」
・柳之御所(やなぎのごしょ)遺跡
平泉は東北新幹線一関駅にほど近いところにある。
世界遺産の登録は、日本政府が推薦したのち、
ユネスコ・国際記念物遺跡会議が現地調査を含めて約1年半にわたり調査し、
最終的にはユネスコ・世界遺産委員会が決定する。
平泉は、2001年に世界遺産暫定リストに記載された。
2008年にも世界遺産委員会で審議をされたが、決定は記載延期だった。
これは文化遺産への本質的な改定が必要ということである。
今回は水仙の形を変えての再挑戦となる。
2008年、政府は平泉全体を「文化的景観」としてとらえ世界遺産として9資産を提示した。
2011年今回は勧告を反映して「浄土思想に関連」した6資産を提示、悲願へ絞り込んだ。
2011年5月6~7日に国際記念物遺跡会議が開かれる。
ここで記載勧告が出されると、事実上の「世界遺産」内定となる。
東日本大震災で遺跡の損傷はなかったが、岩手県は甚大な被害を受けた。
平泉が世界遺産へ「内定」が決まれば、
観光客へのPRなど東北を活気付ける契機になりそうだ。