10月12日 NHK海外ネットワーク
(マララ・ユスフザイさん)
「受賞で私は力をもらいました。
世界中の子どもが学校に行けるようにしたい。」
女性と子どもの権利を守るよう訴えてきたマララ・ユスフザイさん。
一昨年パキスタンで女性への教育を否定するイスラム過激派に銃撃された。
意識不明の重体に陥るが奇跡的に回復。
イギリスに移り住んで活動を始めた。
イスラム過激派が女子学生を連れ去ったナイジェリアなどを訪問。
命の危険をも顧みず声を挙げ続けている。
基金を設け貧しくて学校に行けない子どもの支援にも乗り出している。
国連が定めた国際ガールズ・デーに合わせて開催されたイベント。
受賞決定を受けてマララさんの活動を紹介するコーナーが設けられた。
(イベントの参加者)
「受賞決定を機に世界の女の子たちがもっと救われたらいいなと思った。」
「自分の経験を雄弁に伝え少女たちの人生を切り開いたことは素晴らしい。」
マララさんの母国パキスタンでも受賞を喜ぶ声が挙がっている。
首都イスラマバードの市内で開かれている青空学校。
貧しくて学校に通えない子どもたちを対象にボランティアが数学などを教えている。
「マララは私たちのために闘ってきたので賞をとって当然。」
「私たちのお姉さんのような存在。
受賞決定はうれしい。」
(青空学校の先生)
「多くの女の子がマララのようになり教育を求める声が響き渡ればいい。」
しかしイスラム過激派によるテロが相次ぐパキスタン。
マララさんが帰国できない状況が続いている。
女子教育を認めていない組織「パキスタン・タリバン運動」はマララさんを再び襲撃すると明言している。
(「パキスタン・タリバン運動」のメンバー)
「我々は彼女を殺害しようとした。
もし見つけたら誇りを持って殺害する。」
治安が回復しない中パキスタンの教育環境は依然厳しいままである。
イスラム過激派は学校の爆破を続けている。
過激派の活動が活発な北西部では今年すでに20校以上が爆破された。
一昨年11月 マララさんの勇気をたたえ学校名を「マララ」に変更した大学。
ところが女子学生たちがイスラム過激派に狙われると猛反発。
学校名から「マララ」の文字を消さざるを得なくなった。
(学生)
「最初はいいなと感じたが自分たちの命が危険にさらされる恐れがあると思い直した。
襲撃されるかもしれない。」
「国際社会はマララさんだけを見て実情を知らない。
ここで何が起きているか理解してほしい。」
パキスタンの厳しい教育環境を変えたいと話すマララさん。
17歳の少女は決意を新たにしている。
(マララ・ユスフザイさん)
「受賞したことで私の活動が終わるというわけではない。
ここから始まりだと思っている。」