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「イスラム国」東南アジアからも戦闘員 ②マレーシア 過激思想への警戒感

2014-10-28 07:15:00 | 海外ネットワーク

10月19日 NHK海外ネットワーク

 

インドネシアと同様に多くのイスラム教徒が暮らしているマレーシアでは
イスラム国以外の過激派組織に加わる若者の動きも目立っている。
シリアの内戦で反政府勢力側の過激派組織に加わって命を落とした人々を英雄視する風潮もあり
当局は過激な思想が広がりかねないと警戒を強めている。

マレーシア人のロトフィ・アリフィン氏はシリアの内戦でイスラム過激派組織の一員として戦闘に参加。
9月戦死した。
シリアに発つ前 家族には“イスラム教の仲間を弾圧するアサド政権を倒すために戦う”と話していたということである。
ロトフィ氏が生まれ育ったマレーシア北部のケダ州。
人口の8割近くがイスラム教徒である。
ロトフィ氏はイスラム教の神学校に通い厳格なイスラムの教えを学んだ。
そして年を重ねるにつれ
イスラムの教えを守るためには武力で敵を倒してもよいという過激な思想に傾いていった。
神学校の校長はいまロトフィ氏の兄が務めている。
授業では子どもたちに“ロトフィ氏はイスラム教徒のために戦った英雄”だと教えている。
学校側は過激な思想を植え付けようと特別な教育を行っているつもりはない。
しかし子どもたちはロトフィ氏は正義のために戦って亡くなったなどとたたえるようになった。
(神学校の生徒)
「ロトフィさんは英雄です。
 シリアに渡ったのは正しい行いだったと思います。」
マレーシアにはイスラム教の神学校が100校以上あるとされる。
学校で過激派組織の戦闘員が英雄であるかのように扱う授業が行われれば過激な思想に傾く若者が増えるのではないかと
マレーシア政府は警戒を強めている。
(マレーシア ナジブ首相)
「イスラムの名のもとでの残虐な行為に我々は立ち向かわなくてはならない。
 目的のために死んでもよいという考えを我々は断固として拒否する。」


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