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欧州 最新エコカー競争

2014-10-22 07:15:00 | 報道/ニュース

10月14日 キャッチ!

 

パリで開かれている世界有数のモーターショー。
各国の大手自動車メーカーがそろって参加し
期間中120万人以上の来場者が見込まれている。
ヨーロッパの自動車市場は信用不安の影響で新車販売が去年まで6年連続で減少した。
しかし信用不安が最悪期を脱した今年は7年ぶりに増加に転じる見通しである。
(BMW取締役 I・ロバートソン氏)
「欧州全体では緩やかな成長だ。
 今後数年で信用不安前のレベルに戻るだろう。」
回復の波に乗ろうと各メーカーが力を入れているのが充電できるタイプのハイブリッドカーである。
排出ガスが少なく環境に配慮するイメージとともに燃費の良さをアピールしている。
フランスのルノーが発表した車はボディにアルミ素材を使用するなどして
同じクラスの車より400㎏の軽量化を図った。
空力性能も30%向上させ
ガソリン100㎞/1Lを実現させた。
ドイツのフォルクスワーゲンの車は出力の大きなモーターと 太陽量のリチウムイオンバッテリーを搭載。
電気だけで最大50㎞走行できる。
こうした傾向に一石を投じたのがフランスのシトロエン。
従来 充電のために使ってきたリチウムイオンバッテリーの搭載をやめ
代わりに空気の圧縮を使ってモーターを駆動させる新しいシステムを採用。
燃費を50㎞/Lとしている。
(シトロエン計画責任者 P・モンフェリーニ氏)
「このシステムは悪天候でも世界のどこでも作動する。
 高価なリチウム材料を使っていないので非常にアドバンテージがあると思う。」
しかし回復の兆しが見えてきたヨーロッパの自動車市場に早くも暗雲が広がり始めている。
それがロシアの自動車市場の急速な落ち込みである。
ウクライナ情勢の緊迫化で欧米との対立が深まっていることがその要因である。
ロシアの1月~8月の新車販売台数は去年に比べて12%減少。
特に8月は25%以上の大幅な減少となった。
このためフォルクスワーゲンが9月 ロシア国内の工場の稼働を10日間停止。
アメリカのGMゼネラル・モーターズも生産停止を計画するなど減産の動きが広がっている。
さらにロシアに輸出していたメーカーも通貨ルーブルの下落で影響が出始めている。
(ジャガー・ランドローバー 販売責任者 A・ゴス氏)
「他の自動車メーカーと同様に我々の問題は為替の変動だ。
 今後のロシア市場は予想できないが現状を基に計画するしかない。」
その一方でルーブル安は現地ロシアで部品の調達や生産を行うメーカーにとってはライバルに差をつけるチャンスとなっている。
ルノーとともに現地の大手メーカーを買収した日産自動車。
現地に複数の組立工場を持っていることに加え
大半の部品を現地調達することで為替リスクを回避している。 
市場が急速に縮小する中でも日産ではシェアを高めていきたい考えである。
(日産自動車 欧州地域 R・ウィルコックス会長)
「部品供給の現地化は非常に重要で日産の競争力を高める要因だ。
 ロシアの自動車市場が縮小する中我々は成長を続けている。」 



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