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17文字に込めた“におい”の物語

2017-07-03 06:00:00 | 報道/ニュース

6月6日 おはよう日本


奈良県に本店のある靴下メーカーでは毎年ちょっと風変わりな川柳を募集していて
全国でも静かな人気を集めている。

洗濯機 混ぜるな危険!の妻の文字
ただいまに 昔は歓喜 今換気 
足のニオイをテーマにしたその名も「足くさ川柳」。
年に1度のコンテストには北海道から沖縄まで日本全国から句が寄せられる。
この川柳は奈良県広陵町に本店がある靴下メーカーが毎年募集しているものである。
足のニオイの悩みを笑いで吹き飛ばしてもらおうと
11年前に企画を起ち上げた。
前世で いったい何を 踏んだのか
今では3万通を超える応募があり
社員による選考と投票で入選作を決定する。
足くさ川柳には人間模様があると担当者は言う。
(靴下専業メーカー 川柳担当者)
「“なんとかしてくれよ このニオイ”っていうのとかもちろん多いんですけど
 本当に嫌なんじゃなくて
 何か愛情があるんでしょうね。」 
優しさか おれのスリッパ 名前入り
それぞれの句に
それぞれのドラマ。
詠み人の思いを追った。
空よりも 足の臭さが 梅雨告げる
この句のモデルとなった福岡県で働く26歳の女性。
営業職で歩きっぱなし
立ちっぱなしの日々を送っている。
「梅雨がいちばん臭いんです。
 知り合いの車に乗りまして
 助手席に座って靴を脱いだ瞬間に
 『窓開けていい?』って言われて窓開けられました。」
足の臭いに悩んでいたところ
女性の母親がエールを込めてこの句を詠んでくれたそうである。
「母親は私が朝から晩まで働いていることを一番知っている人間なので
 仕事頑張っているねっていうねぎらいの気持ちとか
 応援してるよっていう気持ちが込められているのかなと
 私は受け取っています。
 ニオイが濃くなるほ今日も頑張ったんだなと
 お母さんの思いを私も思うようになりました。」
冗談の中にもにじむ母の優しさである。。
17文字が織りなす人それぞれの足くさストーリーである。



 

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