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フランスが発掘!日本の若手芸術家

2017-07-25 06:00:00 | 報道/ニュース

6月30日 国際報道2017


日本の芸術大学の最高峰
東京藝術大学で
6月にある授賞式が行われた。
学生たちが対象の美術コンペ。
受賞者の3人はこの秋にパリで開かれる
有名な現代アート展「FIAC」に出展する権利を得た。
主催したフランスのコルベール委員会
高級ブランドのアパレル企業や美術館などでつくる組織で
60年余にわたり
フランスのライフスタイルや美意識を広げる活動をしている。
利潤を追求するだけでなく
“文化を育む社会的責任を果たすべきだ”という哲学のもと
若手芸術家の育成に力を入れてきた。
そして今回
はじめて日本での活動を実現。
コンペを開催したのである。
学生50人それぞれ奨学金20万円を提供。
作品作りを支援した。
(コルベール委員会 ポンソル・デ・ポルト プレジデント&CEO)
「日本の若手芸術家は
 良いアイデアを持っているが
 それを形にするにはお金もかかり困難が伴う。
 私たちは日本の若手芸術家の制作の手助けをしたかった。」
いろいろな才能が集まる東京藝術大学。
一方 
日本では芸術家の需要は高いとはいえず
卒業後アートで生計を立てていけるのはほんの一握りである。
コンペに参加した北林加奈子さん。
修士課程で彫刻を学んでいるが
日々将来への不安を抱いていると言う。
(東京藝術大学大学院2年 北林加奈子さん)
「美術で生活していける人は本当に数少ないので
 自分がそういう生活ができると思わずにいる。」
北林さんの作品「肌」。
焼き物とウールなどの柔らかい素材を組み合わせ
外の世界と自分の境界である皮膚を表現した。
そして迎えた授賞式当日。
北林さんは見事受賞者の1人に選ばれた。
世界中のギャラリーが集まるパリで展示する大きなチャンスを手にした。
コルベール委員会のメンバーの見染められ
北林さんは今後も藝術を続けていく決意を新たにしている。
(東京藝術大学大学院2年 北林加奈子さん)
「チャンスを絶対逃さないように頑張りたい。」
(コルベール委員会 ポンソル・デ・ポルト プレジデント&CEO)
「FIACへの出展は
 きっと彼女に名声をもたらし
 将来の芸術かとしての人生にもつながることでしょう。」



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