12月26日 NHK「おはよう日本」
全国の小中学校などでコンサートを行いながら
子どもたちが歌う合唱曲を作り続けている音楽家がいる。
この音楽家が作った 図書館の歌 が
国境を越えてアフリカの子どもたちにとどいた。
♪ 図書館で会いましょう(作詞・作曲 弓削田健介)
図書館で会いましょう
限り内ときめきをあなたにプレゼント
図書館の魅力を歌った歌「図書館で会いましょう」。
この歌を作った合唱作曲家の弓削田健介さん。
佐賀や福岡を拠点に
全国の小中学校などを訪れ
合唱の魅力や夢を持つことの大切さを伝え続けている。
(児童)
「笑顔で楽しくリズムに乗って歌ってたので
ものすごく楽しい歌という感じ。」
(音楽の先生)
「口ずさみながら図書館に向かったり
図書館に入ったり借りたり
何かそういう図書館と歌がつながった感じがする。」
佐賀市立図書館。
(弓削田健介さん)
「この辺は絵本のガイドブック。
選書された本
長年良いとされてきた絵本とか
これを参考にテーマ別に絵本を探しに行って
いま頼まれてる曲のヒントをもらったりとか。」
大学生のときにこの図書館でアルバイトをしていた弓削田さん。
それが縁で図書館20周年の歌を作った。
(弓削田健介さん)
「図書館が好きだから図書館の魅力を知ってもらいたいと思いましたし
本て素敵だよって
図書館って楽しいよというのを歌を通して伝えられたら
図書館好きの作曲家としては自分らしい活動かなと思って
図書館ソングを作りました。」
この歌から思わぬ出会いも生まれた。
一昨年 全国の図書館関係者が集まる会合で「図書館で会いましょう」を披露。
それをきっかけに
南アフリカの学校の移動図書館車を送る活動をしているNPOと出会った。
南アフリカでは図書室のない小学校が約7割に登ることを知ったという。
(弓削田健介さん)
「自分でも何か音楽でお手伝いできることがあったらいいなと。」
NPOの志に共感した弓削田さん。
音楽活動などで集めた資金を使い
2年前 日本で使われなくなった移動図書館車を南アフリカにおくった。
南アフリカ東部のムプマランガ州。
今年9月 弓削田さんは初めて現地を訪れた。
弓削田さんが贈った移動図書館車。
カラフルなペイントが施されアフリカの移動図書館車として生まれ変わっていた。
子どもたちは夢中で本を読んでいた。
(ムプマランガ州 教育省副局長)
「離れた地方まで本が届けられ
本当に感激しています。」
南アフリカの訪問にあたり
弓削田さんは子どもたちと心を通わせたいと
図書館ソングの英語バージョンを用意していた。
♪ World of Fairy Tales(「図書館で会いましょう」英語バージョン
See you in the wourld of fairy tales ーおとぎの話の世界で会いましょうー
It akes me happy ー僕を幸せにしてくれるー
All the books are here for you annd me
ー本たちはみんな君と僕を待っているからー
(弓削田健介さん)
「ただただ図書館が好きで
図書館においでよ
図書館で会いましょう
という歌を作ったが
その小さな作曲した曲がここまで遠くに届いて
いろんな人の気持ちをつないでくれる歌になるなんて本当に想像していなくて
その奇跡に本当にびっくりしながら
本が好き
音楽が好きという気持ちをこれからも大切に
1曲1曲作っていきたいなと思った。」
弓削田さんは歌と移動図書館の支援活動で
これからも世界中の子どもたちとつながっていくつもりである。
弓削田さんは南アフリカの子どもたちから
移動図書館車のおかげで自分の名前が書けるようになったと感謝されたという。