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フランスで高まる若者の環境意識

2020-01-25 07:00:00 | 報道/ニュース

12月23日 NHKBS1「キャッチ!世界のトップニュース」


世界各地で“ブラックフライデー”と呼ばれる年末商戦が本格化した11月末。
フランスではちょっと変わった風景が見られた。
パリ近郊にある巨大なショッピングセンター。
入り口をブラックフライデーに反対する若者たちが塞いでいる。
“ブックフライデー”と名付けられたこの抗議活動。
“大量消費は資源を無駄にし環境破壊につながる”として
買い物客にショッピングを控えるよう訴えた。
(抗議活動 参加者)
「ここには健康や生態系を悪化させる商品を製造する企業が集まっています。
 抗議するために来ました。」
(買い物客)
「買い物に来ましたが罪悪感を感じました。
 大量消費は環境に深刻な影響を与えるので
 抗議活動には賛成です。」
大量消費にとどまらず商品そのものが環境に与える影響に関心が高まるなか
環境にやさしいことを強く打ち出す企業が増えている。
とりわけ対策を迫られているのが高級ブランドだという。
消費者の意識調査を行っている大手のコンサルティング企業は
1985年以降に生まれた世代の60%以上がブランド品を購入する際に
“環境保護”といった持続可能性を重要な判断基準にしているという。
(大手コンサルタント会社 副代表)
「若者たちは将来の高級ブランド消費者です。
 持続可能性を大切に思う消費者の価値観に高級ブランドは応えなければなりません。」
すでに取り組みを始めている企業もある。
フランスの老舗の高級化粧品ブランド。
シャンゼリゼ通りにある本店で香水の詰め替えサービスを始めた。
(客)
「環境にいいし
 同じ瓶を使えて何個も買わなくて済みます。」
今年4月からは特別なサイトを起ち上げた。
キーワードは「透明性」である。
クリームなど100余の商品について
原料や製造過程・輸送手段などを公開し
企業としてどうやって環境への負荷を減らそうとしているのか情報を発信している。
(担当者)
「パリでは夜間の配送を電気自動車で行っています。
 渋滞や日産化炭素の排出を減らせます。」
さらに
環境を守る取り組みも強化している。
2019年10月にはユネスコと協力して
世界的に減少するハチを守るプロジェクトを起ち上げた。
日本をはじめ世界中で人材育成に乗り出すとしている。
(高級化粧品ブランド CEO)
「企業は利益追求だけでなく地球や社会への貢献が求められています。」
化粧品ブランドに協力した広告代理店。
環境保護に向けた取り組みを発信することが今後欠かせなくなると指摘する。
(広告代理店 代表)
「変革できない企業は5年後10年後には生きていけません。
 消費者は大きく変わっているのです。」
ヨーロッパの企業に変革を迫る若き消費者。
そのうねりは世界にも広がる兆しを見せている。
 



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