銅版画制作の日々

ぼちぼち更新致します。宜しくお願いします!

恋の罪(2011)

2011-11-19 | 映画:ミニシアター

 ようこそ、愛の地獄へ!

評価:+5点=85点

園子温ワールド全開!やっぱり期待通り凄かった。かなりきわどい作品ではありますが。。。。。

私的には好みです

冷たい熱帯魚は色で例えると灰色でしたが、こちらは色で例えるとやっぱり赤色かピンクかな。で、底知れないエロさが絡み、、、、、。それぞれのキャスト陣も素晴らしい
富樫真さんは初めて拝見した女優さんですが、彼女のあの声とあのセリフ回しが何とも言えず、きつくて不気味。

お顔もそのキャラ同様凄い!

水野美紀さん演じる吉田和子は作品の中では黒子役らしい。刑事の和子が、事件捜査を通じて、2人の失踪事件の足跡を辿っていくというすじがきなんですね。

なので、富樫さんや神楽坂さんたちとはまったく絡みはありません。

神楽坂 恵さんといえば、園子温監督作品常連女優。しかもつい最近、園監督とめでたくゴールインしたとか・・・・・。

おめでとうございます

3人の主演女優の1人、菊池いずみ役で登場。貞節な妻なのだが、ある日を境に変貌を遂げる。詳細は後ほど・・・・。


 あらすじ

激しい雨が降る夜、ラブホテルで浮気相手とセッ○スをしている最中、後輩刑事、木村一男から携帯に連絡が入る。

                         
和子の浮気相手、正一(児嶋一哉)は何と夫正男の友人   夫正男(
二階堂智)いかにも優しい普通の夫

3人の女性

一人目は、、、、、。

 殺人課の刑事 吉田和子

渋谷円山町の廃墟と化した木造アパートで女性の死体が発見されたのだ。

マネキンと接合されている凄惨な変死体!接合部分からウジ虫が~~!!気持ち悪いよ


壁には「城」と大きく書かれた謎めいた血文字があった。

優しい夫と可愛い娘に恵まれながら、密かに心と体の渇きを抱えてる和子。被害者女性に何となく興味を抱きながら、捜査を進める・・・。

 

2人目・・・・。

  専業主婦、菊池いずみ

有名作家の貞淑な妻・いずみ。静かな日々を毎日過ごしていた。仕事場へ夫を送りだした後は、家事以外特にすることもなく・・・・。食事も一人で取る。寂しさと虚しさを感じていた。


潔癖夫 由紀夫には津田寛治

そんなある日、スーパーのアルバイトの募集の貼り紙を見つけ、昼間食品売り場で働くことを決める。

「いらっしゃいませ・・・・。ソーセージはいかがですか?」

 おどおどしながら、試食コーナーに立つ彼女。そんないずみの前に、ス―ツ姿の女が声をかける、、、、。

 モデルプロダクションのスカウトウーマン

翌日そのプロダクションに行ったいずみに待ち受けていたのはAVの撮影だった!!なされるがままに、、、。そしてこの日を境にいずみは大きく変わって行くのだった。それは女としての喜びとにかく大逆転な人生だよね。 ひょっとしたらこれを読んでいる貴方にも、明日別の人生が待ち受けているかも。。。。もちろん私も(笑)

抑えていた気持ちに火をつけ、更なる刺激を求めて渋谷・円山町をさまよいだす。

  小林竜樹
カオルという何やら意味深な男と出会い。そしてついにあの運命的な女性と出会うことになる。

そしてその3人目、、、、、。

 これ昼の顔だよ!
彼女が演じる尾沢美津子

この人が凄いんだよね!派手なメイクとファッションで街かどに立つこの売○婦は表向きは有名大学の助教授。エリートで才媛。ところがその裏に隠された過激な本性が凄いんだ。


こんな表と裏のギャップって本当にあるのかな?

いずみは何故か彼女に惹かれ、、、、。大学の講義にまで顔を出して、行動を共にすることになる。

「S○X!しょ」とか「わたしのとこまで堕ちてこい」なんて、もうそりゃ凄い言葉を連発。まるで悪魔の囁きだ。

いずみは美津子と共にあの廃墟アパートで体を売る。。。。

  

それにしてもどう表現してよいやら。映像も凄いけど、やっぱり言葉ですね。

一体美津子はどうしてこんな事をすることになったのか?

それは彼女の出生と生い立ち、家庭環境にあった。

美津子の母 尾沢志津

 大方斐沙子さん

母との深い確執というか、戦慄な家族関係!「貴方も○春されているの?」といずみに優しい物腰で語りかけなから、その行為を軽蔑し、そのことを強く批判!まあそりゃまともなことじゃないからそのことに反論するのは当たり前だ。

驚くのはその事をこんなにも冷静な口調で、しかも凄くオドロオドロしく聞こえるのは何故?

美津子は「クソババ、早く死ねよ!!」 母志津は笑いながら「貴方こそ早く死ねば良いのにね」と、、、、、。お互いにファニーフェイスで度肝を抜くようなやり取りに、笑っていいものか?それともどう反応すべきなのか?

このシーンは予告編でも何度も見たけど、映画の中ではほんの僅かのシーンだ。でもこのシーンはとても衝撃的だったし。この志津さんの存在は確たるものだったということである。

驚くのはもう一つ、いずみの旦那、潔癖症という事だったが、、、、、。これがまた笑えて来た。もうここまで書けば分かると思う。

ネタばれになるのであえて書きませんが。大かた予想はついていたけどね。

犯人も大体分かりますよね。

作品紹介(goo映画より)

『冷たい熱帯魚』で衝撃を与えた園子温監督描く、21世紀直前に渋谷区円山町のラブホテル街で実際に起きた殺人事件からインスパイアされたオリジナル・ストーリー。殺人課の女刑事、大学のエリート助教授、人気小説家を夫に持つ専業主婦の運命が交錯するサスペンスだ。水野美紀、冨樫真、神楽坂恵─3人の女優が役者生命をかけた渾身の演技で難役に立ち向かっている。充満する激しいエロス、過激なSEX描写もさる事ながら、3人の女優の身も心も剥き出しの演技バトルが見どころだ。詩人・田村隆一の「帰途」を引用したり、マーラーの交響曲第五番をBGMに使用するなど、荘厳さを感じさせる味付けがなされているところは園子温監督ならではだ。


水野美紀は園子温監督作品のファンだそうです。

 

メディア 映画
上映時間 144分
製作国 日本
公開情報 劇場公開(日活)
初公開年月 2011/11/12
ジャンル ドラマ/ミステリー/エロティック
映倫 R18+

 

 

オフィシャル・サイト
http://www.koi-tumi.com/

 

 

 

 

 

Comments (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする