銅版画制作の日々

ぼちぼち更新致します。宜しくお願いします!

グッド・ハーブ(2010)▲▽LAS BUENAS HIERBAS

2011-11-13 | 映画:ミニシアター

 母が教えてくれたのは、心に効く薬草(グッド・ハーブ)だった

評価:+5点=65点

何故か最近、鑑賞途中で睡魔に襲われる・・・・。特にゆるいテンポのものは適面です(汗)ご多分にもれずこの作品もその部類でした。映像はとても綺麗。この中に登場する植物にとても興味があったんだけど。

実はちょっと病があり、どうしても服用しなければならない薬を最近飲み始めた。多分そのせいでもあると思える。困った、困った。ヤバいヤバいわ。

さて本作はメキシコの映画です。いろんな薬草が登場。どんな効能があるか説明され、ビジュアル的にも良いんだけどね。


とても可愛い植物図鑑のイラストがアニメのように動くのだ!


主人公ダリア役にはウルスラ・プルネダ。舞台中心に活躍している女優さんだとか。

お話は・・・・。(goo映画より)

ダリア(ウルスラ・プルネダ)はコミュニティラジオのパーソナリティを務めるシングルマザー。

 

母のララ(オフェリア・メディーナ)には内緒で、既に母と離婚している父から幼い息子コスモの養育費を援助してもらっていた。一方、母のララはメキシコでも有数のアステカ時代のハーブ研究者。独立心旺盛で、別れた夫とも娘とも適度な距離を保ち、植物の研究を続けていた。ある日、ララは自宅の鍵がみつからないとダリアに告げる。さらに夜、男が家の中を覗いていたとも。単なる勘違いと思われたが、ララは薬草研究の整理をダリアに託した後、検査を受ける。診断結果はアルツハイマー型認知症。自分が壊れて行く恐怖を落ち着かせるために、自ら研究したハーブを試すララと初めて母との人生を振り返るダリア。だが、2人に残された時間はわずかだった…。

 
母ララにはオフェリア・メディーナ。かって「フリーダ・カ―ロ」を演じた名女優さん。インテリジェンスな研究者は次第に変貌していくことに。

 映画冒頭のダリアが電話をかけるシーン、ダリアがかけている相手はどうも死んだ母のようだ。森の中にポツリと1台だけ街灯に照らされた公衆電話に、、、、。、空は晴れているのに雨が降っているという何か妙なシーンで。これはまさに黄泉の国からの母からの電話なのかもしれない。現実と夢が絡み合い、不思議な感覚でした。でもそんなに幻想的なドラマじゃあないけどね。

さりげないから良いのかもしれない。

それからピンクのフリフリドレスを着た若い女性の存在。これもよく見ていたら、どうも幻想なようで。。。。話が進むにつれてそれがダリアと同じアパートに住む老女の思い出の中に住む、死んだ娘だったことが分かる。

  
真ん中の老女の名前はブランキータ、この役を演じているアナ・オフェリア・ムルギア。長編・短編合わせて何と今までに80本の映画に出演しているベテラン女優さんらしい。

 さてララは診断の通り、アルツハイマー症状は日ごとに変化が訪れる・・・・。

幻想的なドラマでありながら、老いと病、そして家族の介護、等、テーマはかなりリアルなものでした。皮肉にも、グッド・ハーブの効能は本当にあるの?と疑問さえも。。。。。


スカートを履きましょうというダリアの声かけに、上着を出してくる始末。何度も教えるが、衣服の区別ももはや分からない。

  
まったく雰囲気も変貌。

作品紹介(goo映画より)

癒しの代名詞とも言えるハーブ(薬草)は、お茶やアロマオイルなど現代人の生活にも馴染みのあるものだが、メキシコではスペインに征服されるより遙か昔から先住民によって治療に使われていたという。そんな伝統の継承者でもあるララと、日々の暮らしの中で言葉を集め続ける娘のダリアを主人公に連綿と受け継がれる命の絆を鮮やかに描いたのは、国際的な評価も高いメキシコの女性監督マリア・ノバロ。貧困や犯罪をテーマにした殺伐とした映画が多い男性優位のメキシコ映画界で唯一女性を主人公にした繊細で奥深い作品を撮り続けるノバロ監督の日本初披露作品である。音楽や雨音、水を吸って葉をふるわせる植物の描写も秀逸。

※エンドロールの陰影のある植物が風に揺れるシーンがとても美しく印象的でした。

 

メディア      映画

上映時間     120分

製作国       メキシコ

公開情報     劇場公開((Action Inc)

初公開年月日  2011、7、23

ジャンル      ドラマ

オフィシャル・サイト
http://www.action-inc.co.jp/hierbas/

 

 

 

 

 

 

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フェア・ゲーム(2010)◎●FAIR GAME

2011-11-11 | 映画:シネコン

 アメリカ合衆国 史上最大のスキャンダル

イラク戦争を巡る巨大な謀略。兼直に立ち向かったCIAエージェントの孤高なる戦い。

評価:→70点

二大俳優の共演ということだけで、事前にチェックもせず鑑賞した作品。何と実在する人物の物語でした。

イラクに大量破壊兵器が隠されているというアメリカのブッシュ政権が告発したことは、この作品以外にも題材とされていました。

結局のところ、大量破壊兵器は存在しなかったんですが。存在しなかったことを告げたばかりに、ブッシュ政権に裏切られた元CIA女性工作員のお話。


左の方がそのヴァレリー・プレイム・ウィルソンさん本人。右はヴァレリーを演じたナオミ・ワッツ。

ヴァレリーさんの原作を元に、ダグ・リーマン監督が映画化。社会派ドラマなので、面白いものではありません。気軽に映画を楽しみたい方にはちょいとしんどいかもしれません。

  
CIA諜報部員 ヴァレリーの夫は元ニジェール大使のジョー・ウィルソン。ジョンには、あのショーン・ペン。

まあ凄いご夫婦です。

正直、私も映画を楽しみたいという部分もあり、そういう意味で、ちょっと複雑なところもり、ちょっとしんどかったです。主演お2人が大好きな俳優さんなので、それが目当てだったもんで、、、、。ちょっとうつらうつら状態でしたが(笑)

睡魔に襲われると分からなくなりそうなので、かなり と格闘しながらの鑑賞となりました。

CIAの諜報部員という仕事は本当に大変ですよね。身近な人にも身分を隠さなければならないという辛い状況。とにかく身分を明かさないように細心の注意を払いながらという生活はどうもね。
言葉や会話ひとつにしても考えないとどこでどんな風にばれてしまう恐れがあるわけですから。

まさに綱渡り状態といった感じですね。

さてあらすじはMovieWalkerより・・・。

2001年9月11日の同時多発テロ以降、アメリカのブッシュ政権はイラク政府が大量破壊兵器を密かに保有し、世界にテロを“輸出”する「悪の枢軸」のひとつだとして、世論を動かしながら攻撃準備を進めていた。極秘にこの疑惑を調査していたCIAの秘密諜報員ヴァレリー・プレイム(ナオミ・ワッツ)は、潜入捜査の末、イラクに核兵器開発計画がないことを突き止める。

一方、ヴァレリーの夫で、元ニジェール大使のジョー・ウィルソン(ショーン・ペン)も、国務省の依頼でアフリカ・ニジェールへ赴く。イラク政府が核兵器開発に必要な濃縮ウランを密かに買い付けているとの情報の真偽を確認するためだ。そして彼もまた、イラク政府によるウラン購入の事実はないとの結論に達する。

だがブッシュ政権はヴァレリー夫妻の報告を無視、2003年3月20日、イラクへ宣戦布告する。4ヶ月後、ジョーは自身の調査報告を元にイラク戦争の真実をニューヨーク・タイムズ紙に寄稿、ブッシュ政権を揺るがす大論争を巻き起こす。核兵器開発計画が最初から存在しないならば、イラク戦争を始めたブッシュ政権の正当性が疑われかねない。

 

ところがその直後、ワシントンの有力ジャーナリストたちに、ヴァレリーがCIAの秘密諜報員だという情報がリークされる。情報漏えいを指示したのは、チェイニー副大統領主席補佐官のルイス・“スクーター”・リビー(デヴィッド・アンドリュース)だった。

 
ルイス・“スクーター”・リビー

暴露されたヴァレリーは身分だけでなく、私生活まで脅かされることに。

 


結局、ヴァレリーは父親の元に身を寄せることになる。


ジョーは公の場で事実を明かし指示を求める。

身分を暴露され、たちまち世間の好奇の目に晒されるヴァレリー。家族や各国に散らばる協力者にも危険が迫り、彼女のキャリアと私生活は崩壊し始める。匿名で送られてくる脅迫状や無言電話、容赦ない世間の中傷……今まで証券会社勤務だと偽っていた彼女から友人も離れていった。ジョーは、メディアに自身の正義を論じるが、ヴァレリーは沈黙を貫く。公の場で事実を明かすべきだと言い募るジョーと対立し、唯一の安らぎの場所だった家庭さえもが崩れ落ちそうになったとき、彼女はいつも温かく見守ってくれた両親のもとへ向かう。家族との穏やかな時間を過ごす中、大切なものとは何か気付いたヴァレリーは、自らの名誉と家族を守るため、強大な国家に戦いを挑むのだった……。


相手が国だけに大変だが、、、、。

ところでヴァレリーが協力を得たイラク人であるあの女性はあの後どうなったんでしょうね。国家に挑戦を挑んだヴァレリーは汚名を晴らすことできたようだけど、、、、、。

ということで、この物語はあくまでもヴァレリー・プレイムとジョセフ・ウィルソン合同による原作本をもとに映画化されているので、どうしても登場したイラク人のその後は描かれていませんから。一体彼女や彼女の兄妹、家族のいく末がとても気になりました。

 ヴァレリーご本人と監督。

 
                 撮影風景

メディア 映画
上映時間 108分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開(ファントム・フィルム=ポニーキャニオン)
初公開年月 2011/10/29
ジャンル サスペンス/ドラマ
映倫 G

 解説(allcinemaより)

夫がイラク戦争開戦を巡るブッシュ政権の欺瞞を告発したばかりに、政権内部からCIAエージェントであることを暴露され命の危険にさらされる事態に直面した女性とその家族の孤高の戦いを描く実録ポリティカル・サスペンス。危険な任務に当たるスパイの情報が、自国の政府によって意図的に漏洩されるというアメリカ中を騒然とさせた前代未聞のスキャンダルの真相を、当事者であるヴァレリー・プレイムとジョセフ・ウィルソンの回顧録を基に忠実かつスリリングに再現していく。主演は「マルホランド・ドライブ」「ザ・バンク 堕ちた巨像」のナオミ・ワッツと「ミスティック・リバー」「ミルク」のショーン・ペン。監督は「ボーン・アイデンティティー」「Mr.&Mrs. スミス」のダグ・リーマン。

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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カンパニー・メン(2010)◆◇The Company Men

2011-11-08 | 映画:ミニシアター

 突然やってきたリストラ通告。絶望を希望に変えられるのか。

評価:+5点=85点

京都みなみ会館にて鑑賞。

地味だけど、とても好きな作品です!ベン演じるボビーがまた良いんだよね。

監督が彼をキャスティングした理由、もちろんベンが好きな俳優だということもあるのだが。一見傲慢そうだけど憎めないキャラを演じることが出来ると監督。彼をキャスティングすることで、米国例外主義的な傲慢さを表現できると思ったそうだ。(まんたんウェブより)

ほほそうなんだね。米国例外主義的な傲慢か・・・。アメリカという国のことは今一つわからないですが。

順風満風な人生を送っていた大手会社のエリート社員 ボビー、会社へ堂々と出勤する姿も何処か自信に充ち溢れたという感じ。ところがある瞬間、突然クビだと言われてしまう。あまりにも突然の出来ごとに、「おれクビ?」と。

じわじわとやってくる進退問題なら、心の準備もあるだろうが。まあそのあたりがアメリカらしい?ということなのか。段ボールがデスクの前に置かれ、サッサと辞めてくれ!えぇこれでお終い?!


泣くにも泣けないわよね。

送別会は?そりゃないか。

ということで、辞めた後はどうなるのか?と。。。。

何と再就職支援センターというところで、仕事を探しを始めることになる。再就職手当?いや違った解雇手当なるもんがあるらしく、それも僅か12週分らしい。約3ヶ月ですね。その間に次の仕事を見つける?見つからないと妻マギーと子供2人が路頭に迷う事に(汗)

そんな状況なのに何故か自信満々のボビー。どうも自分の才能をかなり過信しているようで、意図もなく簡単に見つかると思っていたわけだ。

分かります!私もそんな気持ちを持ったことがあります。きっと良い仕事、探せばあるなんて。。。。ところがそんなに甘いことじゃなかった!今思い出してもそんな美味しい話はなかなか転がっていないことに。

気持ちをクリアに出来ないボビー、いつまでも引きずった状態です。職を失ってもゴルフ三昧、愛車のポルシェに乗り、、、、、。その頂点の生活から抜け出せない状況にいました。

マギーは現実に直視して、自宅の売却や自身がパートで働くと言いだすも、ボビーはエリートのプライドを捨てきれない。

仕事が見つからないまま、季節は冬を迎える 

ボビーの職探しは行き詰っていた・・・・。

その頃、ボビーの勤務していたGTX社は新たな人員削減を始めていたのだ。


その2人がこの人たち。
ジーン・マクラリー(トミー・リ―・ジョーンズ)とフィル・ウッドワード(クリス・クーパー)だ。

ジーンはこの会社の設立当時から共同経営者で、重役。ボビーの解雇を出張中に行った最高責任者サリンジャーにモノ申していたんだけど、今度は自分まで切られちゃう。イエスマンだった彼もサリンジャーのやり方に憤りを感じた。結局逆らうものは、全て切るんだね。

サリンジャーが本当に人間的な温かみもない男で、無性に腹が立ったな。

アメリカ企業って、本当にこれが当たり前なんだって。「今日で解雇です!」と言われたら数時間以内に会社を去らなければならないそうで、、、、。取引先や同僚への挨拶する暇なんて与えられないそうだ。

そう思うと日本はまだ少し救われるのかな?なんて思った。


そうそうこの人、忘れていたわ。サリ―役のマリア・べロ。

ジョージ・クル―ニ―が主演で出た作品?(マイレージ・マイライフでした)彼が演じていた役と同じくリストラさせる人事部門責任者でした。

ジーンの愛人でもあり、ジーンは完全にヒモ状態でした。

 印象的なのはクリス・クーパー演じるフィル。何だかね悲しくなりました。溶接工から重役にのし上がった勤続30年のベテランだったのに、けんもほろろにクビを切られ、納得のいかないフィルは、上司であり昔からの仕事仲間でもあったジーンに詰め寄るが、ジーンも解雇されたひとりであったし。

ボビ―より年配だということもあって、再就職の道はゼロに等しい。


この先どうなるのか?


ボビーは岐路に立たされた。

何度も面接して好感触を得ても最就職は決まらない。解雇支援も終了となり、愛車ポルシェも家も手放さざるをえなくなった。息子ドリューもクリスマスを返品。

それを知ったボビーはとにかく働こうと決意!彼が向かった先はマギーの兄で小さな工務店を営むジャック(ケビン・コスナー)の元だった。スーツを脱ぎ棄て、プライドも捨て、折り合いの良くない兄ジャックに働かせて欲しいと頭を下げるボビーだった。


ようやくボビーは現実と向き合うことが出来たんだね。

汗を流し建築現場で頑張ることに。

 
ボビーの妻マギー(ローズマリー・デウィット)
彼女がまた良い妻なんだ!

この人の存在がボビーの再生に繋がったんだと思う。


そしてジーンとボビーは新たな道を歩む、、、、、。

詳しいことやネタばれは出来ませんが、こんなに素晴らしいキャストが地味な作品に愛情込めて挑んだ作品だと私は思うのでした。

作品紹介(goo映画より)

いつ終わるとも知れない、世界的な不況。リストラの波は日本にも例外なく押し寄せ、会社に忠誠を尽くしてきた仕事人間がある日突然仕事を失う。それは家族を養い、会社で働く男たちには最悪の状況だ。この映画の男たちも、最初はその事実を受け入れる事ができない。そうした会社人間の悲哀を、名優たちの絶妙な演技のアンサンブルによって描いたのが本作だ。それにしてもあっさり解雇に踏み切る、アメリカの企業の何と冷徹なことか。しかもそれが一般人の感覚からは離れている事は、アメリカで本作のような映画が作られている事が証明している。ハッピーエンドへの道が険しいのもリアリティがあり、多くのサラリーマンが本作に共感するだろう。

ベタな話かもしれません。でも本当に再生するために頑張ろうとする人々の応援歌じゃあないでしょうか?

メディア 映画
上映時間 104分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開(日活)
初公開年月 2011/09/23
ジャンル ドラマ
映倫 G

 

 どんなときも、上を向こう

 

 

 

 

オフィシャル・サイト
http://companymen-movie.com/
オフィシャル・サイト
http://www.companymenmovie.com/ (英語)
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メアリー&マックス(2008)☆★MARY AND MAX

2011-11-06 | 映画:ミニシアター


 ある日、しあわせの手紙がやってきた──

不器用だけどあったかい―そんな2人のほんとうにあったお話。

評価:+5点=95点

ジーンときました。ホロっと涙も出たり、、、、。こんなに素晴らしいアニメーションに出会えたことに感謝!

主人公の2人がまた良いですよね。メアリーもマックスも何処かにいそうです。お互いに友だちのいない2人が文通で知り合うという何ともシンプルな話です。

20数年にわたってだけで築いた絆なんてそうあるものではありません。今は簡単にメールでやり取りするという便利な世の中になり、いつでもどこでも会いたいと思えばメールで連絡できるという時代。

この作品を通じて人間同士のピュアな関係を羨ましく思いました。

さてメアリー・デイジー・ディンクルは、オーストラリア、メルボルンに住む8歳の女の子。万引きに夢中でシェリー酒中毒の母ベアラと、死んだ鳥を使った剥製の製作が趣味の父ノエルと暮らしていた。

メアリーは濁った水たまりのような目をしていて、おでこにウンチ色のあざがある。学校ではいじめられっこで、いつもひとりぼっち。

「本当のともだちが欲しい!」と思ったメアリーは、ある日アメリカに住む“だれかさん”にを送ってみようとひらめいた。

少女には見えないね。独特な風貌で面白い。

すべて粘土で作られたお人形です。製作者は何と日本の立体造形作家 YUKI クリエイトさんだそうです。日本の作家が人形を作ったなんて最高ですね。

さてお話を戻そう。メアリーが文通相手に選ぶためにどうしたか?それは電話帳だった。その上名前がへんてこな名前(笑)を選んで送ることにした。「ちゃんと届いてね!」と・・・・。

相手はさてどんな人物?

同じ頃、アメリカのニューヨークに、マックスという44歳のおじさんが住んでいた。

彼は身長が190cmもあって、体重が160kgもあった!ひと付き合いは苦手で孤独な毎日を過ごしていたんだ。


この人がマックス

そうこの人にメアリーが手紙を送ったんだ。見知らぬ人からのに戸惑う。しかも遠くオーストラリアだよ。そりゃ驚くわよね。
でも思い切って彼もメアリー宛てに手紙を送ることにした。「手紙を届いてくれ!」と・・・・。

 縁は異なもの、どんなきっかけでどんな人とこんなことになるのか?なんて分からない。

これに対しマックスはタイプライターで丁寧な返信を綴る。こうして、2人の20年以上も続く文通による交流が幕を開けるのだが…。

大好きなチョコレートが共通の好物だった。チョコを送り続けて文通。家族のこと、最近の出来ごと、はたまたハラがたったことや嬉しかったこと、悲しかったこと、、、、、。色々な事を手紙でやり取りしました。

メアリーは。。。。。

 
ペットの事に                            大好きなダミアンの事、、、、、。


メアリーママの事
このキャラ、凄い!!万引きはお手の物だったけど、ある時ばれちゃった(笑)

マックスは。。。。。

 
幼少期のマックスは父に捨てられたという暗い過去があった。

減量中にも関わらずチョコドッグが好きだという何ともユーモラスなマックス。飼い猫のハルの名前の由来が口が臭いという事から命名されたとか、、、、。メアリー宛てに返事した内容は何ともおかしげな話が続々登場。

時々鑑賞されている方々から笑いもある。私も笑いましたわ。

お互い会ったこともないし、遠くに離れているからこそオープンにできる胸の内は確かに何か安心出来るよね。

しかしその安心なやりとりもある日、メアリーの行動がマックスを傷つけ、怒らせてしまう事に。。。。

それ以来、マックスから手紙は来なくなります。その行動とは、マックスが抱えている病気に対してでした。

 
彼にとってはそりゃ傷つくわ。

傷つけたことに気づいたメアリーは反省して、一言メッセージを送ります。「ごめんなさい!」と、、、、。

メアリーのメッセージは、少しづつマックスの心を雪解けの水のように溶かしていきました。
ようやく許そうと決心!

しかしその頃、メアリーは手紙が来ないことが理由で傷心の日々を過ごしていました。

バタン

マックスは手紙を書きます。メアリー宛てに。。。。。。

これで2人の友情はまた復活するのですが。結局2人はすれ違い人生みたいでした。

1年後、メアリーはニューヨークのマックスを訪ねる。しかし、、、、、。

人生とは上手く行かないもんです。でもこのラストだからこのお話は良かったんでしょうね。

 時には喧嘩、慰み合い、理解を深める、色々な葛藤を経たこそ、真の友情が生まれる。何かこういうことを書くのはちょいと照れくさいですが、、、、。この2人の手紙のやり取りをこうして見つめ、人間同士の繋がりって本当に素晴らしいもんだと改めて思ったようなわけです。

作品紹介(goo映画より)

権威あるアヌシー国際アニメーション映画祭で最優秀長編映画賞を受賞するなど、世界的に高い評価を得たクレイアニメーション。2004年にアカデミー賞短編アニメーション部門に輝いたアダム・エリオット監督による初の長編作品。1日にわずか4秒、完成までに4年の歳月を要したという本作は、スタッフの粘り強さと、途方もない繊細さによって生み出されたことが伝わってくる、ハイクオリティな出来栄え。デジタル・ツールがコミュニケーションの主流となった現代に、文通によって湯情や愛情を超えた人間同士の深い絆が築かれていく様子は感動的。フィリップ・シーモア・ホフマン、トニ・コレットといった個性派俳優が参加したボイスキャストも魅力のひとつ。

 
左:アダム・エリオット監督 右:メラニー・ク―ムズプロデューサー

映画裏話

主人公マックスはアダム・エリオット監督が実際に20年間文通したニューヨーク在住の男性がモデルとなっている。つまりアダムがオ―ストラリアに住む少女メアリーということになる。また実際アスペルガ―症候群について、アダム自身調べていたそうだ。

メディア 映画 Anime
上映時間 94分
製作国 オーストラリア
公開情報 劇場公開(エスパース・サロウ)
初公開年月 2011/04/23
ジャンル ドラマ/ロマンス
映倫 G

 

  

 

 

 

 

 

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モンスター上司(2011)◆◇HORRIBLE BOSSES

2011-11-05 | 映画:シネコン

評価:=50点

Tジョイ京都にてファーストデイに鑑賞。

モンスターとは上手く言ったものです(笑)

主人公3人、意外にも地味なキャスティングです。ひょっとしたら知らない人も多いんじゃないでしょうか。ジャンルはブラックコメディらしいけど、そんなに面白いってわけじゃない。

私的には以前の職場でのいじめを思い出しました。こういうハラスメント的な行為はきっと何処の職場でもあるんではないでしょうか?
そんなことで笑って傍観者的な感じで観るというより、自分の個人的な体験が重なってしまい、何か複雑な思いでした。

ここに登場する3つの嫌がらせ行為、パワハラ、セクハラ、バカハラ。まあ何処にでも似たような嫌がらせ、いじめっていうのはよく聞きます。

ご多分にもれず私が11年ほど勤務した職場にもありました。しかも驚くことにそれ福祉の現場なんですよでもこれ意外に多いんですよね。利用者への虐○というのもよく耳にしますが、、、、。職員いじめも結構多い。

ということで笑ってすませるような話ではないんですが。

3つの嫌がらせの中で私が体験したのはパワハラでしたね。でも劇中のようなダイレクトなパワハラは無かったけど。


ケヴィン・スぺイシ―の上司は本当に威圧的でしたね。もろに潰すとか、一生抑えつけるようなことをほざいていたけど。


映画の中だけど、う~んこれって凄いし、この上司の人間性を疑う。

ただ嫌がらせされるニックの悲壮感はあんまり感じられなかったね。こんなこと言われたら、普通なら凹むけど。


昇進の道は絶たれるニック。

何処までも自分をトップにしないと気のおさまらないハーケンにげんなり。この先昇進の見込みはないことに気づく。

さて次によく耳にするのは、やはりこれでしょう。

セクハラ


何で彼がセクハラの対象になるんだろう?

可愛いとも思えないけど、、、、。うん甚振りやすいタイプだからかな?


それにしてもジェニファー・アニストンが猟奇的なHな歯科医を演じるなんて。。。

この人がこんなにも変身した姿もちょっと意外だった。元々軽めなラブコメに登場する女性ではあるが、、、、。ここまで凄いエロくて開放的(良い意味ではなく・・・)もうもうイメージが変わってしまいあんぐり状態となる。

何か自分の身分を利用してというより、単にこの男を物にしたいっていうだけの感情とも取れる。性欲の発散!


恋人がいるのにたまったもんじゃないとデイル

とにかくドクター・ジュリアの日々の挑発行動に耐えるデイルだった。

さてさて最後はバカハラ(笑)

ここまでのバカハラはないでしょうけど。バカハラのキャラを演じたのがこの人。


一見誰かと?思いきやあのイケメン男、コリン・ファレルなので驚きました。

でもこういう親の七光崩れの息子っているいる・・・・(笑)


社長であり父のジャック・ペリット(ドナルド・サザーランド)はとても人望の厚い人。カートはそんな社長に見こまれていたんだけど。

あっけなく事故で急死。その後を継ぐことになったのが、バカハラ息子・ボビー・ペリットである。カート潰しをもくろみ、仕事はそっちのけではないが、仕事の事を理解していないバカ息子。

3人3様に悩みは絶えず、何とかこの状態から脱出すべく、、、、。集まって今後の解決策を練ることに。

 

ここから色々な展開が起こり、びっくり、ぐっしょり、ばっさり、うんざり、わお~!と3人に起こるのでありました。

 
びっくり!                              ばっさりと?


何やらわけのわからない男に相談 その相談は上司排除について。

 
大枚を叩き、殺人計画?何かそんなことして大丈夫?  びっくりというよりビビりバビリブゥ~!

 

あらすじ(goo映画より)

出世を目指すニック・ヘンドリクス(ジェイソン・ベイトマン)は、毎日12時間働き、ひねくれた上司デビッド・ハーケン(ケビン・スペイシー)が昇進と引き換えに出してくるどんな理不尽な要求にも耐えてきた。それだけ苦労すれば昇進は当然の報酬のはず……なのだが、彼はそれがいくら待っても実現しないことを知る。一方、歯科助手のデイル・アーバス(チャーリー・デイ)は、口腔外科医(D.D.S.)の資格を持つドクター・ジュリア・ハリス,D.D.S.(ジェニファー・アニストン)のセクハラに耐える日々。突然、アダルト映画もどきの挑発を繰り出す彼女に対し、デイルは自尊心をなんとか保とうとしていた。そして会社で経理を担当するカート・バックマン(ジェイソン・サダイキス)は、会社の新しい悪徳経営者ボビー・ペリット(コリン・ファレル)が、彼のキャリアを潰すことに夢中になっているだけでなく、有害廃棄物を何も知らない住民たちが住む場所に垂れ流そうとしていることに気づく。ニック、デイル、カートにとって、毎日うんざりする仕事を少しでもマシにさせる方法は、どうにも耐えられないそれぞれのボスの存在を葬り去ることだった。もちろん、自分たちから仕事を辞めるという選択肢などあり得ない。そこで3人は、なんとも怪しげで酒飲みの元詐欺師(ジェイミー・フォックス)のアドバイスを受けながら、絶対にしくじりようのない“上司排除計画”を考案する。しかし、その計画には大きな穴があった。たとえ、頭の中では最高の計画でもいざ実行に移してみると、全然ワケが違うのだった……。

コメデイらしいですが、完全にすべっていましたね。シリアス路線で作った方がよさそうな気もしました。実体験が織り込まれれば、もっと面白いものが出来あがったんじゃないでしょうか。


コリン、もっと壊れた方が良さそう。

 
このおっさんはかなりインパクトあったんだけどね。もっと強烈でも良かったんじゃ??

解説(allcinemaより)

 理不尽な上司たちに悩まされ、その排除計画を実行しようとする3人の男たちの運命を過激に描くブラック・コメディ。主演はジェイソン・ベイトマン、チャーリー・デイ、ジェイソン・サダイキス。また、これまでのイメージを覆す肉食系セクハラ女上司役のジェニファー・アニストンはじめ、それぞれの上司に扮したコリン・ファレル、ケヴィン・スペイシーらの怪演が話題に。監督は「フォー・クリスマス」のセス・ゴードン。
メディア 映画
上映時間 98分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開(ワーナー)
初公開年月 2011/10/29
ジャンル コメディ
映倫 PG12


黒いTシャツの男性が監督 セス・ゴードン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ウィンタ―ズ・ボーン(2011)★☆WINTER'S BONE

2011-11-03 | 映画:ミニシアター

 家族のために 未来のために、彼女は大人になるしかなかった――

評価:=60点

新京極シネラリーべにて鑑賞。実はこれ京都での公開はないと思っていた作品。先日東京の新宿武蔵野館で近日上映だとされていて、ちょっと気になっていた。

最近このシアター、邦画が多くて行く機会がなかったのですが、、、、。今回この作品が上映されるということで久々に行きました。

会員サービス特典もないシアターなので、ファーストデイを狙い鑑賞!

さすが1000円デイということもあって、お客さん多かったです。京都シネマなどでお見かける方もおられました。

さて映画ですが、ブログ仲間のmigさんがおっしゃるように、あの「フローズン・リバー」と重なります。

あちらはメリッサ・レオが演じる人生に疲れた中年女性が主人公。借金を返さないとトレーラーハウスを売らなければならない。その後、闇の世界に入り・・・・。
※マリサ・トメイじゃあなかったオリーブリーさん、ありがとう!訂正致します。

そしてこちらはジェニファー・ローレンスが演じる17歳の少女、しかも彼女は父が麻○で逮捕されている。その保釈金を返済しないと、家を追い出されるという状況。

2つの作品は確かに似ています。


17歳の少女リーは母に代わり幼い弟や妹の面倒をみなくてはならないという。

ジェニファー・ローレンス、流石の演技!うらぶれた姿だけど、ハングリーさのある強い少女役も上手いわ。実年齢は21歳らしいけど、17歳でもいける。

ということで、彼女の演技はさて置いて、どうも「フローズン・リバー」と比べてしまいます。

 

あらすじ(goo映画より)

ミズーリ州南部のオザーク山脈に住む17歳の少女リー(ジェニファー・ローレンス)は、年少の弟と妹をかいがいしく世話し、その日暮らしの生活をどう切り盛りするかで頭がいっぱいだ。ドラッグ・ディーラーの父ジェサップは長らく不在で、辛い現実に耐えかねて精神のバランスを崩した母親は言葉を発することすらほとんどない。

 
生活困窮のため、愛馬も手放すことに。

そんなある日、リーは地元の保安官から、警察に逮捕され懲役刑を宣告されたジェサップが、自宅と土地を保釈金の担保にして失踪、もしこのまま翌週の裁判に彼が出廷しない場合、リーたちの家は没収されると聞かされる

あてどない父親捜しを始めたリーは、何らかの手がかりを得ようと、親族や知人を訪ねることにする。だが薬物漬けの伯父ティアドロップ(ジョン・ホークス)は、リーを荒っぽく突き放す。父親の消息をタブー視する村人たちの過剰な反応ぶり、そして秘密を隠し持っているかのような態度にリーは不審を抱く。


友人ゲイル

そんなとき親友ゲイル(ローレン・スウィートサー)の協力を得たリーは、州境のバーに足を踏み入れる。そこで父親の元愛人エイプリル(シェリル・リー)と対面した彼女は、父親が深刻なトラブルに巻き込まれたらしいとの目撃証言を得る。

 

さらにティアドロップが重い口を開き、もう父親はこの世にいないことを仄めかしてくる。やがて裁判の当日、ジェサップはやはり姿を見せなかった。リーのもとにやってきた保釈保証人は、冷酷にも一週間以内に家を出て行くようにと告げる。

 

何とか自宅の没収だけは免れたいリーに残された唯一の手段は、既に父親が死亡したという証拠を見つけ出し、保釈保証人に手渡すことだった。どうやら父親はこの地域の掟に背いた報いを受け、何者かに殺されたらしい。リーは全ての真相を知っているであろうミルトン一族の長老への直談判を試みるが、一族が封印しようとしている父親の謎をこれ以上ほじくり返すことは、彼らの逆鱗に触れる行為だった。案の定、ミルトン一族の女たちに拉致されたリーは、凄まじいリンチを受ける。

そんな絶体絶命のリーを助け出したのは、意外にもティアドロップだった。命は救われたものの、もはやリーは家族とともに家を立ち退くしかなかった。だがリーの切なる思いが通じたのか、予期せぬ人物が彼女の前に現れる……。

 
ミルトン一族の助けを借りることに。。。。

実は鑑賞中、正直詳細が分からず、、、、。困りました(汗)それと途中睡魔に襲われまして。余計に混乱

父の消息にしても死んだという事実もなかなか把握出来ませんでした。ちょっとストーリーがつかめないというのが感想でした。

「フローズン・リバー」の方が分かりやすかったかも。リーが切羽詰まっているのも理解出来るんですが、どうもそのあたりがちょっと伝わりにくいような気もしました。


ここからネタばれです!

結局ミルトン一家の人が父が亡くなった経緯を知っていた。その遺体がある場所がこの湖だったんですね。何と水の中に手を突っ込んで探せ!とはね。

意外にもこんな展開となり、ちょっとびっくりしましたけど。

家族についてももう少し突っ込んで映して欲しかったし、、、ちょっと物足りなさも残りました。

 

母の病気もあまり語られず、、、、、。家庭の困窮さもそこまで感じられず。

メディア 映画
上映時間 100分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開(ブロードメディア・スタジオ)
初公開年月 2011/10/29
ジャンル ドラマ/サスペンス/犯罪
映倫 PG12

 

解説(goo映画より)

サンダンス映画祭でグランプリ&脚本賞の2冠に輝き、アカデミー賞では作品賞、主演女優賞、助演男優賞、脚色賞の4部門でノミネートされた、インディペンデント映画界の意欲作。ダニエル・ウッドレルの同名小説を基に、ミズーリ州の山間部の村に住む17歳の少女が、家族を守るため父親を捜しに、そして真実を追い求めて旅をする。心のすさんだ大人たちから罵声を浴びようとも、暴力に打ちのめされようとも、くじけず、諦めず…本作でオスカーにノミネートされた新星、ジェニファー・ローレンスの凛々しい姿が観る者の心を打つ。本作が長編2作目となるデブラ・グラニック監督は、ミズーリ州でオールロケを行い、土着性、地域密着のリアリティを追求した画作りとなってる。

 

 

 

 

Comments (7)
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ヒマラヤ 運命の山(2009)▲▽NANGA PARBAT

2011-11-02 | 映画:ミニシアター

 地上8,000メートルの真実

評価:+5点=75点

京都シネマにて最終日に鑑賞。何とか間に合った!

それにしても驚いたのは、酸素もなく、装備も無しという無謀な下山だ。肝を抜くような話である。これには本当に驚いたわ。

メスナーは登山愛好家にとってカリスマ的な存在。山登りをちょっとかじっている私でさえも彼の名前は以前から知っていた。そんな彼が、こんな凄い経験をしていたとは、ちょっとびっくり!

まあ目指す山の高さは、普通じゃないしもちろん様々なアクシデントはあったと思うけど、それにしても無茶な話。8000m級の山をまったく装備なしで下山したなんて、まさに奇跡的なことである。

メスナーだからこそ!ではありませんよ。どんなに素晴らしい登山家でも、これは考えられない事です。そりゃ高山病にもなりますし、凍死もする事も・・・・。

メスナーに弟がいたとは知りませんでした。


右が兄のラインホルト・メスナー。左が弟ギュンター・メスナー

2人は幼い頃から、ヒマラヤ山脈にある標高8,125mのナンガ・パルバート登攀を夢見ていた。


ナンガ・パルバートはヒマラヤ山脈西側のパキスタンにある峰。高さは世界第9位だが世界最大の標高差4500mのルパール壁があり、多くの登山家たちを魅了してきた。

8000mという高さはまったく想像つかない。私が登った一番高い山は富士山です。5合目から登り始めて、9合目付近で足が前に進まなくなった記憶があります。頂上はもうそこなのに、何故か歩けず・・・・。

やっとの思いで頂上に着いた時は、乗り物酔い状態、頭痛と吐き気。まあ大変でした。3776mでこんな状態(笑)
だから8000mの世界なんて、もうもう想像を絶する世界です。酸素不足になると頭にも酸素はいかず、、、、。命に関わるようなことが起こるわけです。

一般的には酸素ボンベを持って挑むのが普通、だからメスナーは只者ではないなんて思いましたよ。とはいうものの、映像の中で2人の葛藤はやはり息を呑むような凄まじいさがありました。

以下あらすじです(goo映画より)

 

幼い頃からヒマラヤ山脈にある標高8,125mのナンガ・パルバート登攀を夢見ていたラインホルト(フロリアン・シュテッター)とギュンター(アンドレアス・トビアス)のメスナー兄弟。成長してドイツの登山界で名を知られるようになった2人に、ナンガ・パルバートにあるルパール壁登攀のチャンスが訪れる。

1970年のことだった。ラインホルトが遠征隊に招待されたのだ。兄の影に隠れることに苛立ちを覚えたギュンターだったが、欠員の生じた遠征隊に、兄の推薦を受けて参加が決まる。

 
                                    カール・マリア・ヘルリヒコッファー博士にはカール・マルコヴィクス
                                                                ヒトラーの贋札のサリ―役で一躍有名になった方

カール・マリア・ヘルリヒコッファー博士(マール・マルコヴィス)のもと、パキスタンへ向かう遠征隊。ルパール壁への何度もの挑戦と失敗を経験したヘルリヒコッファーはエリート登山家たちを集結させた今回こそ、難壁の制覇に燃えていた。ラインホルトのチームと、彼に対抗心を燃やすオーストリア軍隊出身のフェリックス・クーエン(シュテファン・シュローダー)の2チームを競うかのように登頂させるヘルリヒコッファー。

 


雪山を登るというのは至難の業です。劇中でザイルが無いことでえらく困っていましたが、、、、。氷をよじ登るには杭を射してそこへザイルを結び、そのザイルをつたいながらルートを確保しなければいけないんですよね。ザイルが無ければ登れないし下ることさえ難しい。雪は硬いし、ほんまに大変ですわ。

苦難の連続の登頂にチームが分裂していく中、ラインホルトとギュンターは苦難を乗り越え、ルパール壁初登攀に成功する。

 

だがその喜びもつかの間、ギュンターが高山病にかかり、予定の下山ルートを辿ることができなくなってしまう。

 

 

やがて、弟の姿を見失うラインホルト。最後の連絡から8日後、カール・マリア・ヘルリヒコッファーは、メスナー兄弟の帰還を断念する。フェリックスたちの成功を持って帰国途中だった遠征隊と運よく遭遇したラインホルト。しかし、そこに弟の姿はなかった。帰国したラインホルトを待っていたのは、”ヘルリヒコッファー遠征隊の初登攀の成功”と”ギュンターの死はラインホルトの責任”と糾弾する新聞記事だった。


ラインホルトはでたらめな記事に憤慨!真実を語るために、この場所に。

身も心も深く傷ついた彼は、退院後故郷に戻り、遺体のない葬式を執り行った。そして8年後、彼は2度目の登攀に成功する。装備もなく、酸素もなく、弟の姿もなく、たったひとりで・・・・。

 

 撮影記録

2008年8月、撮影開始。ヨゼフ・フィルスマイアー監督率いる制作チームの52日間に及ぶ撮影期間はまさに登頂を目指す大冒険のようだったらしい。撮影のためにチームはナンガ・パルバートに3度訪れた。撮影場所は、本作の企画者ラインホルト・メスナーにアドバイスを受けながら探すことになった。

高所での撮影と天候との闘い。体調管理、高地医学専門医たちも同行。また7100mの高さまで飛行して撮影に臨んだ。

解説(goo映画より)

1970年6月にヒマラヤ山脈のナンガ・パルバート初登攀を成功させたドイツの遠征隊が、遭難者の救助などを巡ってメンバーと隊長が対立する事件が起きた。弟を失い、事件の当事者となったラインホルト・メスナーが参加して事件の全貌を映画化。出演は「白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々」のフロリアン・シュテッター。

 

メディア 映画
上映時間 104分
製作国 ドイツ
公開情報 劇場公開(フェイス・トゥ・フェイス)
初公開年月 2011/08/06
ジャンル ドラマ/アドベンチャー
映倫 G

 

オフィシャル・サイト
http://www.himalaya-unmei.com/
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今年も後2ヶ月か!11月はどうなんだろうか?気になる、観たい作品あれこれ・・・・。

2011-11-01 | 映画全般

わあ~もう2ヶ月で、2011年が終わってしまうなんて(爆) 月日の経つのは本当に早い

朝晩は冷え込むも、日中はまだ汗ばむほど。風邪をひきそうな感じです。皆さん、くれぐれも体調にお気をつけ下さい

それでは京都で上映される映画の紹介です。今月はシネコン上映での新作、目白押しですよ。

シネコン上映作品

11月5日~

1911

中華民国建国のきっかけとなった辛亥革命100周年、ジャッキー・チェン映画出演100本記念の歴史巨編。「孫文の義士団」観たから、これも観ないと・・・・。

11月11日~

マネーボール

アメリカのプロ野球、メジャーリーグの貧乏球団を独自の理論で常勝球団に育て上げた実在の男の半生を、ブラッド・ピットが演じる感動的なヒューマンドラマ。
う~んでも野球は興味ないわ。

インモータルズ

』『落下の王国』のターセム・シンが監督を務め、光の神であるオリンポスの神々と闇の神タイタン族の戦いが壮大なスケールで展開する。

11月12日~

コンテイジョン

『オーシャンズ』シリーズや『トラフィック』のスティーヴン・ソダーバーグ監督が、地球全体を恐怖に陥れるウィルスの恐怖を豪華俳優陣で描くサスペンス大作。
マット・デイモンとジュード・ロウ、久々の共演!

第7鉱区

男勝りのヒロインを『TSUNAMI-ツナミ-』のハ・ジウォンが演じる タンクトップ姿で未知なる深海生物と闘う姿は、『トゥームレイダー』『バイオハザード』『エイリアン』等のヒロインに勝るとも劣らぬ迫力を感じさせる。

11月19日~

ラブ・アゲイン

スティーヴ・カレル、ジュリアン・ムーア、ライアン・ゴスリングといった豪華キャストで贈るロマンティック・コメディ映画。
 

11月23日~

アーサーのクリスマスの大冒険

クリスマスプレゼントを世界中の子どもたちに一晩で配るサンタ一家の末っ子が、配送ミスでプレゼントが届かないたった1人の子どものために旅へ出るCGアニメーション。

11月26日~

ミケランジェロの暗号

ユダヤ人美術商の一家に代々伝わるミケランジェロの絵画をめぐって、絵画を政争の道具として利用したいナチス・ドイツを相手に、命を懸けた無謀な行動に出る一家の息子の覚悟を描くサスペンス・ドラマ。

モーリッツ・ブライブトロイ が主演!

ハードロマンチッカ―

松田翔太が?

ミニシアター上映作品

11月5日~18日

蜂蜜 ユスフ第3部作

京都みなみ会館でユスフ3部作、第1部「卵」、第2部「ミルク」が公開されます。

カンパニー・メン

企業戦士だった男が一転して無職に、、、、。さて這い上がることができるのか?ベン・アフレックがフリーター役??

11月5日~

ラビット・ホール

 ピュリツァー賞に輝く傑作戯曲をニコール・キッドマンが初プロデュースし、『ヘドウィグ~』の監督が新境地で描いてみせた上質な人間ドラマ。:ニコール・キッドマンとアーロン・エッカートが子供を亡くした夫婦役。

11月12日~

恋の罪

ヒット作を連発する園子温の最新作。実在の事件をベースに、3人の「女の業」をえぐりだす!

そういや、園子温監督と神楽坂恵は結婚しちゃいましたね。

11月26日~12月16日

ブルーバレンタイン

ライアン・ゴズリング、ミシェル・ウィリアムズ共演!

ようやく京都に・・・・・。

今月、しめて14作品。 さあ今月も頑張るぞ 

 

 

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