母が教えてくれたのは、心に効く薬草(グッド・ハーブ)だった
評価:+5点=65点
何故か最近、鑑賞途中で睡魔に襲われる・・・・。特にゆるいテンポのものは適面です(汗)ご多分にもれずこの作品もその部類でした。映像はとても綺麗。この中に登場する植物にとても興味があったんだけど。
実はちょっと病があり、どうしても服用しなければならない薬を最近飲み始めた。多分そのせいでもあると思える。困った、困った。ヤバいヤバいわ。
さて本作はメキシコの映画です。いろんな薬草が登場。どんな効能があるか説明され、ビジュアル的にも良いんだけどね。
とても可愛い植物図鑑のイラストがアニメのように動くのだ!
主人公ダリア役にはウルスラ・プルネダ。舞台中心に活躍している女優さんだとか。
お話は・・・・。(goo映画より)
ダリア(ウルスラ・プルネダ)はコミュニティラジオのパーソナリティを務めるシングルマザー。
母のララ(オフェリア・メディーナ)には内緒で、既に母と離婚している父から幼い息子コスモの養育費を援助してもらっていた。一方、母のララはメキシコでも有数のアステカ時代のハーブ研究者。独立心旺盛で、別れた夫とも娘とも適度な距離を保ち、植物の研究を続けていた。ある日、ララは自宅の鍵がみつからないとダリアに告げる。さらに夜、男が家の中を覗いていたとも。単なる勘違いと思われたが、ララは薬草研究の整理をダリアに託した後、検査を受ける。診断結果はアルツハイマー型認知症。自分が壊れて行く恐怖を落ち着かせるために、自ら研究したハーブを試すララと初めて母との人生を振り返るダリア。だが、2人に残された時間はわずかだった…。
母ララにはオフェリア・メディーナ。かって「フリーダ・カ―ロ」を演じた名女優さん。インテリジェンスな研究者は次第に変貌していくことに。
映画冒頭のダリアが電話をかけるシーン、ダリアがかけている相手はどうも死んだ母のようだ。森の中にポツリと1台だけ街灯に照らされた公衆電話に、、、、。、空は晴れているのに雨が降っているという何か妙なシーンで。これはまさに黄泉の国からの母からの電話なのかもしれない。現実と夢が絡み合い、不思議な感覚でした。でもそんなに幻想的なドラマじゃあないけどね。
さりげないから良いのかもしれない。
それからピンクのフリフリドレスを着た若い女性の存在。これもよく見ていたら、どうも幻想なようで。。。。話が進むにつれてそれがダリアと同じアパートに住む老女の思い出の中に住む、死んだ娘だったことが分かる。
真ん中の老女の名前はブランキータ、この役を演じているアナ・オフェリア・ムルギア。長編・短編合わせて何と今までに80本の映画に出演しているベテラン女優さんらしい。
さてララは診断の通り、アルツハイマー症状は日ごとに変化が訪れる・・・・。
幻想的なドラマでありながら、老いと病、そして家族の介護、等、テーマはかなりリアルなものでした。皮肉にも、グッド・ハーブの効能は本当にあるの?と疑問さえも。。。。。
スカートを履きましょうというダリアの声かけに、上着を出してくる始末。何度も教えるが、衣服の区別ももはや分からない。
まったく雰囲気も変貌。
作品紹介(goo映画より)
癒しの代名詞とも言えるハーブ(薬草)は、お茶やアロマオイルなど現代人の生活にも馴染みのあるものだが、メキシコではスペインに征服されるより遙か昔から先住民によって治療に使われていたという。そんな伝統の継承者でもあるララと、日々の暮らしの中で言葉を集め続ける娘のダリアを主人公に連綿と受け継がれる命の絆を鮮やかに描いたのは、国際的な評価も高いメキシコの女性監督マリア・ノバロ。貧困や犯罪をテーマにした殺伐とした映画が多い男性優位のメキシコ映画界で唯一女性を主人公にした繊細で奥深い作品を撮り続けるノバロ監督の日本初披露作品である。音楽や雨音、水を吸って葉をふるわせる植物の描写も秀逸。 ※エンドロールの陰影のある植物が風に揺れるシーンがとても美しく印象的でした。
メディア 映画
上映時間 120分
製作国 メキシコ
公開情報 劇場公開((Action Inc)
初公開年月日 2011、7、23
ジャンル ドラマ
http://www.action-inc.co.jp/hierbas/