左の写真は、私が三中に着任した4月の上旬。
右の写真は、木々が色づき出した10月の下旬。
どちらも同一の桜の木です。三中の正門に向かって右側に生えています。
いつも同じ場所に立ち、厳しい日差しのときも、猛烈な風雨が打ちつけても、変わらず春には満開の花をつけ、秋に向かうと葉の色を変え、落葉します。
その営みには、とらわれや自分本位のわがままもなく、実直に一切が移り変わっていきます。
このような自然の営みに接すると、人はこだわり、きめつけ、私心などから解放された心になります。
繰り返し打ち寄せる波を見ても、また満天の星のもとに立っても、人は同じ心になれるでしょう。
このように私が感じるのは、私自身が田舎で生まれ、育ってきたので、なおさら思いが強いからなのかもしれません。
自然のいつも変わらぬ素直な営みから、私たちは人としてどういう気持ちで日々を過ごすのかという大切なことを学べると思います。
このように考えたとき、人が自然に親しむことは、子育てや教育と無縁であるとは思えないのです。