箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

「勇気」はきたえられる

2015年11月16日 17時10分24秒 | 教育・子育てあれこれ


14日(土)には箕面市青少年弁論大会、15日には箕面市中学生英語スピーチコンテストが行われました。

三中からは、弁論大会に3年生1名(女子)が、英語スピーチには1年1名(女子)、2年1名(女子)、3年1名(女子)が出場しました。

市内中学生17名(弁論大会)、24名(英語スピーチ)がしのぎを削って日本語でのスピーチ、英語でのスピーチを行いました。

その結果、三中については、弁論大会で「優秀賞」、英語スピーチでも3年生が「優秀賞」を獲ることができました。

この二大会の共通する点は、「言葉」で自分の考えていることや思いを表現するという点です。生徒が自己を表現する機会と方法はほかにもあります。劇にする、うたう、演奏する、ダンスする、絵で描く、朗読する・・・など、たくさんあります。

しかし、この二大会はジェスチャーなどを交えるにしても、基本的には「言葉」で聴く人に訴えたり、共感を呼び起こしたり、同意を求めたりすることで、いかに説得力をもって話せるかが、問われてきます。

三中の出場生徒たちは、ほんとうによく努力しました。本番の直前までイメージトレーニングをしていた子、暗唱した原稿を何度も読み直している子、家で猛練習を重ねた子、録音したALTのモデルスピーチを使い何度も練習した子など、一生懸命に取り組む三中生の姿を見て、私は胸が熱くなりました。

そのなかで、一つ、2年生の生徒が英語のスピーチで話していたことを紹介します。彼女は過去に8年間チアリーディングをやっていて、その経験を話してくれました。チアは、観る人に元気と勇気と笑顔を与えると主張していました。
(Cheerleading sends “spirit”, “courage” and “a smile” to those watching it.)

私は、いまの中学生と接していて、常に望むことは、失敗をおそれずチャレンジするバイタリティをもつことです。このとき必要なのは「勇気」でないかと思うのです。彼女は、この「勇気」を、元気と笑顔とを交え、果敢にスピーチで示してくれました。

「ローズマリーの赤ちゃん」でアカデミー助演女優賞を受賞したルース・ゴードンは言っています。
「勇気は筋肉と同じで、使えば使うほどきたえられる」

勇気は使うことで、その生徒を大きく育ててくれます。ですから、どうしようかと悩んでいる生徒に対して、私は「やってみたら」と励ます場合が多くあります。

保護者のみなさんも、お子さんがやろうか、やるまいかと悩んでいるときには、ぜひ「やってみたら」と背中を押して、勇気を出させてください。