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最近、テレビではグルメを特集した番組が多く流されています。
ご当地グルメとか、名店と言われるレストランランで出される「逸品」を食べ、食べた人が気の利いたコメントを言います。
そのとき、よく使われる表現が「ジューシー」とか「肉汁が口こ中で、じわーっと広がる」「この食感がたまらない」など、タレントが工夫をして、その美味しさを伝えようとします。
食べた際の味の形容の仕方を聞いていると、私は「美味しそう」と思う反面、本当に全部が全部美味しいのかと疑う気持ちも湧いてきます。
人には、それぞれ好みもあるだろうし、「マズイ」とは番組の性格上言えないので、食べる人もたいへんだろうな、と思ってしまうのです。
そうではあるのですが、一つだけ言えることはあると考えています。
それは、「食べ物というものは、うまいと思って食べれば栄養になる」ということです。
これは、食べ物だけの話ではないと思います。
心で感じたことは、意外にも、そのまま身につくものです。
中学生でも、嫌だ嫌だと思ってやっていると、何事も身につきません。
でも、「こんな経験を自分はできている」て思ってやっていると、成長できるのだということです。
たとえば、三中でよくやるクラス合唱や学年合唱。
大きな声を出して、合唱をすることを楽しいと思って歌うたうと、本当に楽しくなります。
事実、今、2年生になっている男子生徒が、1年の入学後、しばらくたったときに、つぶやいていました。
「先生、大きな声を出して歌うと、気持ちがいい」。
音楽の先生はそれを聞いて、言っていました。
「そう。わかってくれた」
心で生徒が感じたことは、そのまま身につきます。
三中生がしっかり歌うのは、こういう理由があると、私は考えています。