箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

親が怖い

2018年07月29日 18時15分01秒 | 教育・子育てあれこれ


最近では、反抗期がないという子どもがいます。

思春期になり、反抗期がない子どもは、ある意味で心配です。

子どもに、反抗期がない理由はいくつか考えられますが、その一つに「親が怖いから」があります。

親がしっかりしすぎていて、親が怖く反抗なんかできないという子がいます。

「怖い人」というのは、父親の場合が多く、小さいときからちょっとしたことで怒られた。殴られたことが何度もある、

このような場合は、身体的虐待と捉えますが、それ以外に、心理的虐待もあります。

いつも機嫌が悪いとか、ちょっとしたことで大声で怒鳴りつけられたので怖かった。

だから、怖くて反抗などできない。

親が怖くて、反抗できずに育った子は、自分に自信がもちにくくなります。

自分の考えを主張できにくくなります。

恐怖心が強く、人を怒らせるのが怖く、他者に対して自分の考えや意見を言えないのです。

何でも親の言う通りにしなければならなかった子どもは、自由がなかったので、自分で決めることも苦手です。

社会人になると、仕事を断ることができずに、何でもやることになるので、無理な仕事を押し付けられてもやってしまい、うまくいかず、また怒られるという負の連鎖にも陥ることもあるようです。

DV・虐待は、これほどまでに深刻な影響を、子どもに与えます。