
私は、よく三中の子に、いろいろ話したあと、言いたいことを、一つの言葉やフレーズにまとめて伝えます。
その言葉やフレーズの一つでも、覚えていてくれれば、言葉は言霊だから、生徒の中に残っていきます。
たとえば、「孤独はいいが、孤立はいけない」という言葉を、卒業前に、「忘れられない言葉として覚えています」と言ってくれた生徒もいました。
生徒も、私たちと同様に悩んだり、困難なことに直面していることがあります。
そんな生徒の心の琴線に触れる言葉を伝えたいと、思っています。
「もうこれ以上はムリ。もうがんばれない」と諦めかけている生徒ならば、
「夜明け前がいちばん暗いんだ」
と言います。
空は明ける前に、もっとも暗い闇に包まれるものだ、という意味です。
「もうこれ以上はムリ。もうがんばれない」と追いつめられているのは、夜がずっと明けないような絶望感に襲われます。
でも、すぐその先で希望の光が射し込むと思えば、もうひとがんばりできるはずなのです。
言葉のチカラは大きいと、いつも思っています。