箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

夜明け前

2018年07月17日 09時58分45秒 | 教育・子育てあれこれ


私は、よく三中の子に、いろいろ話したあと、言いたいことを、一つの言葉やフレーズにまとめて伝えます。

その言葉やフレーズの一つでも、覚えていてくれれば、言葉は言霊だから、生徒の中に残っていきます。

たとえば、「孤独はいいが、孤立はいけない」という言葉を、卒業前に、「忘れられない言葉として覚えています」と言ってくれた生徒もいました。

生徒も、私たちと同様に悩んだり、困難なことに直面していることがあります。

そんな生徒の心の琴線に触れる言葉を伝えたいと、思っています。

「もうこれ以上はムリ。もうがんばれない」と諦めかけている生徒ならば、

夜明け前がいちばん暗いんだ
と言います。

空は明ける前に、もっとも暗い闇に包まれるものだ、という意味です。

「もうこれ以上はムリ。もうがんばれない」と追いつめられているのは、夜がずっと明けないような絶望感に襲われます。

でも、すぐその先で希望の光が射し込むと思えば、もうひとがんばりできるはずなのです。

言葉のチカラは大きいと、いつも思っています。