昨日は箕面文化・交流センターで、厚生保護女性会の総会があり、その二部で私が講演をさせていただきました。
36年間の教職を振り返り、「思春期の子どもの願いと思いを見つめて」という演題で小1時間お話をしました。
厚生保護女性会のみなさまには、平素より子どもたちの健全育成へのご尽力に敬意を表するとともに、感謝申し上げます。
講演で話した内容を一部紹介します。
わたしは、よく箕面三中の子に言っていたことがありました。
それは、「中学生は悩むのが仕事である」ということです。また「孤独はいいが、孤立はよくない」とも伝えてきました。三中の子はこの言葉をしっかりと覚えていてくれて、ときどき「あの言葉が忘れられない」と言ってくれる生徒がいます。
そのほかにも、たとえば
・名前をつけることで、命が吹き込まれる。これを命名という。(入学のとき)
・欠点は、同時に長所でもある。(コンプレックスが強い生徒に)
・与えて恩を願わず、受けて恩を忘れず。(年度替わりの時期に)
・災害時には中学生は守られる人であると同時に、人を守る存在でもある。(避難訓練時に)
・転んだ時には、何かをつかんで起き上がってきなさい。(失敗して落ち込んでいる生徒に)
・大きな車輪はゆっくりと回る(不登校の子が卒業するときに)
・努力しても報われないこともあるかもしれない。しかし努力は無限の可能性を開く。(努力から逃げようとする子に)
応援することで、限界を突破する力が生まれる(体育祭のときに)
・目的と目標をとりちがえるな。きみたちはどう生きるか(卒業式のとき)
校長は、直接生徒と接する機会が少ないので、わたしはいかに生徒のなかに残る言葉を贈るかを、けっこう大切に考えてきました。
そういう意味で、子どものなかに言葉が忘れられないもととして、一生残るならばたいへんうれしいのです。
(以下省略)
会場から、いくつか質問もしていただき、たいへんありがとうございました。