箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

きらわれることもある

2019年09月05日 06時50分00秒 | 教育・子育てあれこれ







秋元康プロデューサー・作詞家が、高橋みなみに言った言葉が次の通りです。


誰からもよい人だと
思われることを目指すと、

誰からもどうでもいい人に
なってしまいます。

だからこれからは
きらわれる勇気をもちなさい。


人は誰しもきらわれたくないと思うものです。

でも、人から、きらわれることを恐れるより、欠点があってもいいので、それ以上に魅力のある人になったほうがいいと説いています。

人からどう思われるかを気にしすぎると、思いきったことができなくなります。

だから、結果を出したいときは、きらわれる勇気をもちなさいという教えを伝えたのです。

かといって、相手がどう思おうと構わず、対人関係に全く無頓着なのも困ります。

一生けん命に気を配り、多くの人にとってよかれと思ってとった言動であれば、きらわれることもあるが、それはきらわれても気にするな、ということでしょう。



ところで、いまの中学生は、全般的な傾向として、きらわれることを極端に怖がることが多いです。

多くの人たちから「いいね」という承認が欲しいのです。

今という時代の中で、そんな承認願望をもっても仕方ないとは思います。責めることはできません。

でも、誰からも好かれて、どうでもいい人になるのは、結局本人が満たされなくなるのです。

こう思うので、この言葉を聞いて、きらわれる場合もあるのだ、全員と仲良くするのはムリみたいとわかった上で、学校生活を送ってほしいのです。

いまの中学生は、一部できらわれても、多くの人から支持を得て、挑戦して結果を出すような人になってほしいと、わたしは考えます。