
時間は前にしか進まない。
失敗をする。
ミスをする。
過ちをする
こんなとき、なぜそうなったかを考えることは、たしかに大切です。
その点を改善したら、次回はうまくいくことも期待できます。
ところが、失敗やミス、過ちをしたこと、そのこと自体だけをいつまでも悔やみ、クヨクヨと思い悩んでいても意味はないのです。
時間は前にしか進まないのだから、過去に戻して失敗がなかったことにはできないのです。
また、過去を慈しむこともあまり意味がないのです。
「あのときは、がんばったよね。よかった」と思っても、時間は前にしか進みません。
ただし、「よかった」という過去から、なぜ「よかった」と思えるのかを人が学んでいれば、前に進むしかない時間にその学びを生かすことができます。
つまり、過去は見つめるものです。私は、よく中学生に言ってきましたが、「過去こそがすべて。未来はまだ何もないゼロの状態」です。
過去の集積が現在につながっており、現在は未来・将来を拓くのです。
中学生には、過去を見つめることができる人になってほしいと考えています。