自律したいという気持ちは、子どもの成長とともに現れてきます。
「自立」とちがい、「自律」は自分がやることは自分できめる。自分がどうするかは、他者ではなく自分できめる(自己決定)ことです。
スマホをさわっている子に、「もう勉強する時間よ」と言ったところ、「今からしようと思っていたのに」と子どもが反応した経験があると思います。
子どもは、本当に、もう学習をしようと思っていた、または、しなければいけないなと思っていたのです。
ところが、自分を律して学習を始める前に、親から言われたことで、自分のやることを自分で決めることができなくなりました。
言われてから、スマホの画面を消してテーブルの上に置いても、自分の意思でそうしたのではありません。
自律したいという気持ちが実現できなくなりました。
あとなは、子どものようすをよく観察して、タイミングよく声をかけることが必要です。
「あと何分ぐらいで、勉強しようと思っているの?」とタイミングをみはかって声をかけます。