ご家庭でこんな会話はありませんか。
「お母さん、今日の晩ご飯は何?」
「ハンバーグよ」
「やった! うれしい。うちのハンバーグはおいしいから」
ごくふつうの楽しい親子の会話のように思われます。
しかし、このやりとりには、重要な子育ての要素が含まれています。
それは、子どもの前向きな気持ちは、楽しい会話の中で、感情的なかかわりから生まれるということです。
人間は人の間にいることで、人とのつながりを感じとろうとします。
このハンバーグの例は、会話を通して、本人が自覚していなくても、親子のつながりを求める会話なのです。
自分が話すことで、その時に感じる満足感や安心感をその子は求めていると解釈しましょう。
このとき、子どもは心の絆を感じて、親子の関係性に満足するのです。