箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

否定するのでなく、受けとる

2020年02月04日 08時04分00秒 | 教育・子育てあれこれ








親子関係を考えるとき、平素の対話が大切だと、私はつくづく思います。

子どもの言葉に耳を傾けることが、まず基本になります。

そして、子どもの話に、「でも」「だけれども」とか「そんなことないよ」などと打ち消すのを少なくします。

自信をなくしている子どもがよく口にすることばがあります。

私も何度か、いろいろな生徒から聞いたことがあります。

「どうせ、わたしなんか、やってもできないから」

それに対して
「そんなことないよ。あなたもやればできるよ」

と、返すことが多いと思います。

これは、子どもの言うことを打ち消していることになります。

そうではなく、子どもの気持ちを受けとるのがポイントです。

どうせできないという子どもの気持ちを想像してみます。

心の中で望んでいる本当のことは、「私だってもっとできるようになりたい」です。

その気持ちを察して、おとなは言葉を返します。

「できるようになりたい。そう思っているんだね」

否定するのではなく、こんな返しかたを続けていきと、子どもは「わかってくれている」と感じて、「やってみようかな」というやる気に自然につながっていくことが多いのです。

そのやる気が芽生えたら、具体的なサポートの道が開けてくるでしょう。