映画のDVDを観た感想ではないですが、公開中の『花束のような恋をした』を観た感想です。
お互い大学生の麦(菅田将暉)と絹(有村架純)は、考え方やポップカルチャー志向という趣味があい、恋仲になります。
二人はいっしょに住むようになります。
キラキラとした仲睦まじい日々が続きます。
その後、イラストレーターを目指していた麦はやがてサラリーマンになり、忙しい日々を送るようになります。絹も資格をとり、事務職に就きます。
二人の時間が合わなくなり、やがてすれ違いが起こり、口論をするようになっていく・・・。
花束はキラキラで華やかだけれど、痛んでくるのも早いのです。
この点では、リアル感があり、映画を観る多くの人の共感を集めるようでした。
わたしは、このシーンを見ながら、「いちご白書をもう一度」の曲を思い出していました。
「就職が決まって 髪を切ってきたとき もう若くないからと言い訳した」というフレーズと重なってきたのです。
この曲は1975年のナンバーで、「花束のような恋をした」は、2010年代の後半4年間の時代設定でした。
時代は変わっても、社会に出るにはある程度は理想をひっこめ、現実にあわせていく価値観では同じかなと、私は感じました。
もっとも、すれ違いは、多くのカップルで生まれるのですが、それを修復していったり、「妥協」して、愛を熟成させていくという価値があるのも事実だと、わたしは思います。
そうしながら、夫婦を続ける場合が多いのです。
中学生にも伝えた言葉があります。
恋はときめくもの、愛は貫くもの。