昨年の2月末に新型コロナウイルスの国内感染が広がりだし、全国一斉休校や4月8日からの緊急事態宣言が出た頃、人びとは2020年中に収束するだろうと考えました。(私はそう思いました。)
しかし、収まるどころか2021年にはさらに感染が拡大しました。
それでも今後を見通せば、「明けない夜はない」の言葉にあるように、いつかは長い間続いた営業自粛や集客施設の営業停止、イベントの自粛、旅行を控えるなど、「苦行」にも終わりが来るでしょう。
暗闇の中を歩いているようでも、その先には一条(ひとすじ)の光が差し込んできます。
このコロナ渦で、人びとが不安を感じ、イライラが増すのは、家族や職場で予定していた計画ができなくなったり、変更を求められたりするからです。
たとえば、家族旅行についていえば、その計画に至るまでの、家族の楽しみやワクワク感があり、旅行業者とのやりとりなど、そこにいきつくまでの努力は報われるはずだ、家族が楽しく過ごせ、しあわせに通じるという「思い込み」があります。
そういえば、少し前に見た韓国映画『パラサイト 半地下の家族」には「計画を立てることは無意味である。計画のないほうがむしろしあわせだ」というセリフがありました。
ちょうど新型コロナウイルスの感染拡大を前に、人びとの気持ちのもちようを暗示していたように思えます。
人生ははかなく、苦労・苦行の連続です。だから、計画通りいくことはほとんどないし、計画なしに過ごすと焦りや不安、妬み、憎しみから解放されるというのが、この映画の伝えたいメッセージだったのかもしれません。
ゆったりと流れる大河を眺めていると、なすがままに流されて生きるLet It Beのような生き方もいいのでないかと、ときおり思うことがあります。
人生ははかなく、苦労・苦行の連続です。だから、計画通りいくことはほとんどないし、計画なしに過ごすと焦りや不安、妬み、憎しみから解放されるというのが、この映画の伝えたいメッセージだったのかもしれません。
ゆったりと流れる大河を眺めていると、なすがままに流されて生きるLet It Beのような生き方もいいのでないかと、ときおり思うことがあります。