関西では、梅雨入りの頃にはかなりまとまった雨が降りましたが、それ以降いい天気が続いています。
6月と言えばやはり雨。あじさいの花がきれいに咲く頃です。
箕面市の中学生が、6月をテーマに作品をつくりました。あじさいの花びらを1枚1枚ていねいに作り貼り付けました。また、雨に似つかわしい傘と長ぐつを添えています。
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さらにこの作品は美術科と国語科のコラボですので、作品に自作の短歌を添えています。
雨粒があじさいの葉の上にのり、キラキラと輝くさまを、この生徒は宝石にたとえています。
わたしは、この雨粒を宝石にたとえる中学2年生のみずみずしい感性を大切にしたいと思います。
また、雨が上がり晴れたとき、宝石は蒸気となり立ちのぼり、ジメッとする湿度の高さを感じます。
それを短歌にしたのが、次の作品です。
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雨は嫌いなので、せめててるてる坊主はニッコリ、カエルも楽しそうに鳴いているように見えます。
これらの作品は、ふだんは漠然と感じながらも、見過ごしたり、通り過ぎたりする6月の景色を、このように絵と短歌の作品にすることで、中学生の想いは明確になり、感受性はシャープになっていくのです。