箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

6月と言えば・・・

2021年06月10日 06時37分00秒 | 教育・子育てあれこれ

関西では、梅雨入りの頃にはかなりまとまった雨が降りましたが、それ以降いい天気が続いています。

6月と言えばやはり雨。あじさいの花がきれいに咲く頃です。

箕面市の中学生が、6月をテーマに作品をつくりました。あじさいの花びらを1枚1枚ていねいに作り貼り付けました。また、雨に似つかわしい傘と長ぐつを添えています。





さらにこの作品は美術科と国語科のコラボですので、作品に自作の短歌を添えています。

雨粒があじさいの葉の上にのり、キラキラと輝くさまを、この生徒は宝石にたとえています。

わたしは、この雨粒を宝石にたとえる中学2年生のみずみずしい感性を大切にしたいと思います。


また、雨が上がり晴れたとき、宝石は蒸気となり立ちのぼり、ジメッとする湿度の高さを感じます。

それを短歌にしたのが、次の作品です。






雨は嫌いなので、せめててるてる坊主はニッコリ、カエルも楽しそうに鳴いているように見えます。

これらの作品は、ふだんは漠然と感じながらも、見過ごしたり、通り過ぎたりする6月の景色を、このように絵と短歌の作品にすることで、中学生の想いは明確になり、感受性はシャープになっていくのです。