マーティン・ルーサー・キング・ジュニアは、アメリカ合衆国の公民権運動の指導者でした。
アメリカの各地で公民権運動が盛り上がるなか、1963年、ワシントン大行進の途中、リンカーン記念堂の前で、「I Have A Dream.」のスピーチを行いました。
彼は、肌の色で差別されることのない社会の実現をめざしました。
このI Have A Dream. は、「私には夢がある」と直訳されます。
夢と言えば、日本人の感覚では、「こうなったらいいのにな」と「夢」を捉えがちです。
しかし、キング牧師のいうdreamとは、日本人がイメージしがちな「実現はしないかもしれないけど願っている」という弱い意味ではありません。
「今は難しくても、かならず現実のものにする。そのため、みんなで取り組んでいこう」。
強い意志と願いをもったものがdreamなのです。
実現するには多くの困難と課題に直面することになるが、あきらめることなく、立ち止まらず、前向きに一歩一歩進んでいきましょうという、連帯を呼びかけたのです。
強い意志と願いをもったものがdreamなのです。
実現するには多くの困難と課題に直面することになるが、あきらめることなく、立ち止まらず、前向きに一歩一歩進んでいきましょうという、連帯を呼びかけたのです。
「I Have A Dream.」は三省堂の「NEW CROWN」の中学校教科書には、何度改訂されても定番として載っています。
この教材を授業で取り扱う英語科の教員は、「夢」と「dream」のちがいをはっきりと生徒が理解できるようにしなければなりません。