思っていることは、言葉にして話したり、書いたりしないと人には伝わりません。
今の時代では、黙っていても相手が自分の気持ちを察してくれることは少ないです。
いまや「以心伝心」ということは、はほとんどないのです。
わたしは、中学生によくそう言って、思いや考えたりしていることを言葉にして伝えることの大切さを説いてきました。
ただ、それでも踏まえておかなければならないことがあります。
それは、言葉はオールマイティではなく、言葉だけでは伝わらないこともあるということです。
人と人がかかわりあって、言葉をかわしても、自分と他者の間にはどうしてもちがいがあります。
つまり、「はざま」があるのです。
同じ言葉を聞いても、その人と別の人では感じ方がちがうのです。
また、自分と周囲の人たちでは受け取りかたがことなることもあります。
人は、そのはざまの中で揺れ動きながら、自分と向き合うのだと、最近思うようになりました。
そして、最終的には自分が思うように、自分の決めたようにするのがいいのでないかと思うのです。
もちろん、それは揺れ動いたで、自分の気持ちに決着がついてからです。