箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

少し輝くだけでたります

2024年07月27日 06時00分00秒 | 教育・子育てあれこれ
私の子どものころの日本は高度経済成長期でしたが、私は田舎に住んでいて家にあまり物がありませんでした。

ただ、父が学校の先生でしたので、本や図鑑などはたくさんありました。

しかし、大阪府と言っても、山間部での日々の暮らしは質素なもので、幼少の頃は洗濯機もなく、たらいと洗濯物をもった母に連れられ、家の前の小川で洗濯をしていました。

夏の夜には、クーラーなどもちろんないので、部屋に蚊帳を吊るし、戸は全開にして眠りにつきました。
ときには蚊帳の中で採ってきたホタルを放し、蛍の光を見ながら寝ました。
今とちがい、けっこう涼しかったのが思い出になっています。


ただ、私はそれを、「足りない」とは思いませんでした。


私には、ものがなくても、頭の中は自由で、可能性に満ちているように思えました。


わたしはそんな子ども時代を過ごせたことに、一片の後悔もありません。


私のように特別な能力がなくても、自分の存在を信じて、教職というほんとうに好きな道を歩み続ければ、人生がほんの少し輝くこともあります。


好きな道なら、くじけても、くじけても、立ち上がることができます。


私たちにとって大切なのは、どんなときも自分の光を信じることでしょう。


キラキラ、煌々と輝くのではない。

少し輝くだけで十分だと思います。