
いまの小中高生の仲間関係の特徴は、集団内、グループ内での同調圧力が強くはたらくという点にあります。
いわゆる「空気を読み」、自分だけがちがうことをしないとか、ちがう意見や考え方を表明せず、グループの決定から、外れないようにして、あわせるという傾向が見受けられます。
そのように、周りからどう見られるかを気にする人間関係の時代です。
一方、平成の頃に盛んだったギャル文化はいまの10代の仲間関係を考える時、特筆に値すると、わたしは考えます。
平成時代にわたしが勤務していた中学校には、コギャルのような女子グループがありました。
彼女たちは学年の他の生徒から外れて行動することがよくありました。
校外学習で神戸三宮の街中を引率する機会がありましたが、海外ブランドの店の前を通ると立ち止まり、服やバッグに興味を示し、動こうとしません。
教師からすれば、手のかかるグループでした。
しかし、今になって思えば、当時のギャルは自分が好きだと思ったことを貫いて、仲間を大切にしました。
おしなべて、当時のギャルは白いルーズソックスに短いスカートを履いていることが多くありました。
また、ギャルメイクはチョコレート色くらい濃いファンデーションで粧い、バサバサのつけまつげをつけてパラパラを踊るなど、周りからどう思われるかなどは気にしないのでした。
ある意味で、一般からは「突き抜けた」文化を醸し出し、青春を楽しんでいるという感覚でした。
今の子は、型にはまった礼儀正しさかありますが、みんなが同じような性格や行動です。それで毎日を楽しんでいるのだろうかと疑問思うこともあります。
(おそらく、「楽しい?」と尋ねると「楽しい」と答えるでしょうが。それが「普通」だと思っている。)
ギャル文化に、懐かしさを覚える今日この頃です。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます