箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

苦情を要望ととらえるか、無理難題ととらえるか

2024年09月11日 06時24分00秒 | 教育・子育てあれこれ

カスハラ(カスタマーハラスメント)が、問題になっています。


お客さんから店側への行き過ぎたクレーム、横柄とも言える態度は、立場的に上下関係になりやすい、お客さんと店員の関係からきています。


また、病院での患者や家族による、医療関係者へのハラスメントは「ペイシェントハラスメント(ペイハラ)」と言われます。


あまりにもペイハラが深刻で、ときには医療従事者のフルネームの実名をあげて、「死ね」「バカ」などの悪口をインターネット上に書き込む悪質なハラスメントもあります。


病院によっては、防衛のため、名札の名前は姓だけに変更したところもあります。



ただ、患者としては手術や長期の治療を要する場合であればあるほど、しっかりとコミュニケーションをとりたいと思うでしょう。

患者からすれば、医療という健康や命を預ける場だからこそ、相手の名前を知った上で関係を築きたいと思う人もいるでしょう。

医療は、病院と患者との信頼関係の上に成り立つという考えが本来です。

学校の教職員も、ときとして保護者からのクレームに悩まされます。

学校の子どもに対する対応がよくなくて、批判・苦言を教員が受ける場合もあります。

ただ、学校側に問題がないのに、無理難題を言われる場合は、教員は疲弊してしまい、メンタル疾患にいたる場合もあります。

学校教育でも、教職員と保護者との信頼関係の上に成り立つのはもちろんのこと。

学校も、無理難題になるか、それとも保護者からの苦情が改善してほしいという要望から出ているのかをみきわめる必要があります。

もし、保護者からの切なる要望であるなら、真摯に応えていくべきものです。