お金、時間をかけて恋愛しても、別れは突然訪れることもある。そうなるとすべてが終わりになり、「自分は今まで何をしていたの」と、無駄に感じる。
相手があきらめずストーカーになり、つきまとう危険もある。
そのような不確実な恋愛に費やす時間と労力を無駄と考える若者は増えているのではないかと思います。
でも、本当にそうでしょうか。
人を好きになるということは感情の問題で止めようと思っても止まらない。
損得を超えたところに恋愛はあるのではないかとも、一方で思います。
ただ、いわゆる「失われた30年」の間に、日本では雇用形態がすっかり変わってしまいました。
非正規雇用が増え、とくに女子の非正規雇用の割合は顕著に増加しました。
男性の場合、結婚する相手の女性に経済力を求める男性が増えています。
男性は、育休・産休がきちんと取れる会社でフルタイムか、それに近い条件で働いてくれて、共働きで協力していけるパートナーがあわよくば見つかればいい。
そうなると、低い収入や非正規雇用の女性は、「自分は選ばれない」などと自信を喪失し、恋愛に消極的になってきます。
考えてみると、そもそも日本社会では、ずっと昔は見合い結婚が主流でした。
恋愛結婚は、せいぜい50、60年間の浅い歴史しかありません。
恋愛して結婚して、出産するという考え方そのものが、昭和時代の価値観のなごりなのかもしれません。
なかなか、考えが私自身もまとまりません、
ああだろうか、こうだろうかと思いをめぐらせます。
ただ一つ言えることは、わたしのような高度経済成長・バブル世代は恋愛至上主義の価値観を当然としてきました。
でも、今後の社会を担うZ世代は、多様性をとてもに大切にしています。
これからも恋愛や結婚に対する意識は変化し、多様化していくのかもしれません。