中学生の心はやわらかく、揺れ動きます。
お皿にのせたゼリーのようなものです。
今まで、疑問をはさまず聞いていた親や教師の言葉に「そうだろうか、違うと思う」のように、自分の考えが育ってきます。
この自分の考えができることが「自分らしさ」につながっていくこともあります。
ただし、自分らしさはスンナリと見つかりにくいもので、一生かかっても見つからないこともあります。
そのため、よく考える子はそのことで悩みが深くなることもあります。
私は中学生から高校生にかけて、対人関係で深く悩みました。
なかなか心を許せる友だちができず、みんなと同じ輪に入らず、いっしかにいても心は孤独でした。
高校2年になって、いつも行動を共にする友だちができました。
その後教職についても、自分らしさを探していたのを思い出します。
40歳になった頃、自分らしさを見つけました。
それは、いま自分の人生をふりかえり、客観的に自己をながめたとき、そう思うのです。