箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

脳は疲れている

2024年09月14日 08時34分00秒 | 教育・子育てあれこれ




最近の人間の脳の研究は、めざましく発達してきています。

その研究で、最近、脳は体と同じように疲れることが明らかになってきました。

なかには、コンピュータを使った作業を1時間程度継続して行うと、踏み台昇降100回分に近い疲労度になるという研究もあります。

さて、私たちはふつう1日の半分以上を、雑多な考えをしています。

たとえば、電車に乗っていると、前の人のもつカバンに注意を向けます。

あの服装に、そのカバンは合わないな。

高級そうなレザーのカバンをもっている。高そうだ。

また、あの男の人のカバンはかなり使い込んでいて、くたびれている。

このように、雑念がザワザワと湧き上がってきます。

私たちは、このように1日の半分以上、このような雑多な「考え」をしているそうです。

じつは、この「考え」がなかなかの難敵で、脳を疲れさせるらしいのです。

そのエネルギー消費量は、脳エネルギー量全体の6割から8割を占めると言われているそうです。

脳はいつも現在、未来、過去を行き来しています。

今日の会議はこういう内容だ。昨日はあの人とうまくいかなかったな。明日は新しい案件がある。

これも雑多な考えになります。

そこで、雑多な考えが浮かぶたびに、頭の中でそれを鎮めるように自分に言いきかせます。

考えが浮かぶたびにそれを繰り返すと、不思議とやがては静かな状態になってきます。

それが疲れない脳になります。

脳を疲れさせない秘訣は、「注意を向ける」ことだそうです。

私たちの脳はいつも海原(うなばら)にもまれ、心ここにあらずなのです。

そのように脳がげっそりしているところに、一服の清涼剤を落として、静かな状態にしてみましょうと、専門医は言っておられます。