多数の児童生徒が集まる学校には、まれに知的能力が高く、IQが高く、特定の分野で突出した才能を発揮することがある子がいる場合があります。
専門的には、GIFTED(ギフテッド)と言われます。
その一方で、繊細な面があり、強いこだわりをもつことがあり、周囲から偏見をもたれたり、無理解に苦しむこともあります。
そのため、不登校になるケースもあります。
文部科学省は2021年に有識者会議を設置しました。
「特定分野に特異な才能のある児童生徒」への指導・支援のあり方を検討し始めました。
教員向けの研修パッケージの作成や指導・支援に関する研究を本格化させています。
ギフテッドは、高い知性や突出した才能が注目されがちになりますが、感受性がとくに鋭く、外界からの刺澈を増幅して受け取る特性から、周囲になじめず孤立感を抱くことにもなりがちです。
「なぜ自分はみんなと同じように楽しめないのだろう」
「学校は楽しいはずなのに、楽しめないのは自分に問題があるのかな」
と思い、悩みは深くなります。
まわりの雰囲気から浮いてしまわないように過剰に適応しようとするケースとしては、極端に「空気を読もう」としたりします。
または感情や行動を過度に抑えてしまったりする点もあり、本人の悩みは深くなります。
だから、周りの大人や友だちの理解が不可欠なのです。
そのような特性のある子であると、まずはGIFTEDの存在を知ることから始めます。
そして学校には、「自分は自分でいいんだ」と思えることで生きづらさの解消を目指していける人間関係の広がりが求められます。