「人をおとしめたり、差別することは許されない」。
このことを明言して、人びとを方向づける政治家が日本にどれだけいるでしょうか。
魂であるチマチョゴリを着る人などを揶揄した政治家がいます。
「チマチョゴリやアイヌの民族衣装のおばさんまで登場。完全に品格に問題があります」
このように書き込んだ人を許容する政界の面々。
アメリカでは、バージニア州で、2017年に白人至上主義(white supremacy)のデモに反対する抗議をした人がひき殺されました。
その際、テリー・マコーリフ知事は「恥を知れ。人種差別はぜったいに認めない」(Shame on you. We will never tolerate racism.)というスピーチをしました。
「今日シャーロッツビルに集まった、すべての白人至上主義者とネオナチに伝えたいことがある。
私たちのメッセージはごく単純なものだ。帰れ。君たちはこの偉大な州に必要ない。恥を知れ。
君たちは愛国者を気取っているようだが、愛国者なんかではまったくない。(略)
君たちは今日人々を傷つけるためにここに集まり、そして実際に傷つけた。私のメッセージは明確だ。
私たちは君たちよりも強い。君たちが来たことで、私たちの州はもっと強くなった。
君たちが成功することなどない。ここに君たちのいる場所はない。アメリカに君たちの場所などないのだ。(略)
私たちの多様性、さまざまな出自をもった移民が、アメリカを独自の国にしている。私たちは、誰かがここに来て多様性を破壊することを許さない。
そして二度と戻ってくるな。憎しみも偏見も、ここにはいらない。」
公人がこのように明言することが、いかに必要なことかと思います。
政治家は公の姿勢を示さなければなりません。
そうすることで、人びとは正しい方向づけがなされます。
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