箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

何かが変わる

2020年06月10日 08時18分00秒 | 教育・子育てあれこれ

学校の教師は、ときとして、生徒を叱ります。

叱ってばかりで、生徒をまったくほめたり、生徒のおこないをあまり評価しない教師もいます。

そうではなく、ふだん生徒を適切に認めたり、ほめたりする教師が、生徒を叱るときの気持ちを考えます。

何かが変わると思うから叱るのです。

“叱る”ことは、エネルギーを使うことです。

できるなら、誰もが叱りたくないと思います。

また、叱ると反発を受けることもある。

それでも叱ったりするのはなぜなのか?

叱ることで、何かが変わると思っているからです。


また、よく言われるように、叱ることと怒ることはちがいます。

怒ることは、怒る側が感情的になっています。

怒る・怒られるの関係が固定化されてくると、怒られる側は萎縮して、怒られない、怒鳴られないことを意識するようになります。

だからチャレンジをしないようになります。自分の頭を使って考えなくなります。

怒らない指導とは、言葉の使い方さえも変わります。

「ミスをするな」は「慎重にやろう」、「〇〇がなぜできないのだ」は「△△ができているよ」という伝え方をします。

このとき、生徒の表情はパッと明るくなり、のびのびと行動できるようになります。


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