中央教育審議会初等中等教育分科会は、2018年に「令和の日本型学校教の構築を目指して」という「中間まとめ」を発表しています。
そのなかで、新しい時代として将来が予測困難な時代を掲げて、それに応じた教育の役割を提起しています。
「将来の変化を予測するのが困難な時代を前に、子供たちは、現在と未来に向けて、自らの人生をとのように開いていくことが求められているのか・・・」
以上の指摘を受けて、わたしが考えるのは、これからの時代は、従前とは異なり、かなり複雑な、単純ではない教育内容が、求められるようになるという課題意識です。
そのうちでも、どんな人財が必要になるかという点では、集団やチームが高まるための、リーダー像も変わってくると思われます。
予測困難な時代に、自分らしくアクションを起こせる人が、リーダーになります。
先頭に立ってグイグイとメンバーを引っ張っていく統率型リーダーというよりも、メンバー一人ひとりの個性を見きわめ、心配りをしながらチームとして最強になれるかを考える人がリーダーとなります。
学校のクラスの中でなら、「オレについてこい」という学級委員ではないのです。
児童生徒一人ひとりに目を配り、丁寧に意見や考えを尋ねて、合意をつくって、いっしょに活動していく学級委員です。
つまり、いわゆる「サーバントリーダーシップ」のある人です。
不安を感じたり悩んだりした時に仲間とともに考え、寄り添いながら前に進んでいく。そのうちに気がつけば周りからまとめ役やリーダーとして認められている。
そのような児童生徒がいま、これからののリーダーになります。
そのことだけを見たとき、新しいリーダーにふさわしいのが男性か女性かという固定的な見方ではありませんが、女性がリーダーになる可能性を広げていくことになるのはたしかです。
そのような広がった可能性が。ほんとうの意味での「女性活躍の時代」の到来なのでと考えます。
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