箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

意思疎通のできる職場づくり

2024年11月07日 13時51分00秒 | 教育・子育てあれこれ

若い人たちを中心に退職代行業の利用者が増えています。


ここ1年間で転職した20代の5人に1人程度が退職代行を利用していたと、就職情報サイトにのっています。


利用するのは民間だけでなく、学校の教員もです。


昨年には、わたしが勤務していた教育委員会管下の小学校で、学級担任をしていた初任者の先生が、突然退職しました。


学校は本人と連絡が直接はとれなくなりました。


退職代行に依頼する動機はさまざまです。


●「退職を引き留められた(引き留められそうだった)」が、およそ4割。


●「自分から退職を言い出せる環境でない」がおよそ3割。


●「退職を伝えた後にトラブルになりそう」が2割ちよっと。



退職代行を頼ってやめるのは、働き手と職場の間にコミュニケーションが十分にとれる関係が築けていないことが推察されます。


少なくともやめたい人が、双方の納得のもとで退職できるよう、企業等には意思疎通がしやすい環境・風土の職場づくりに努めるべきです。