箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

他者からの評価ばかりを気にすると行き詰まる

2024年11月03日 08時06分00秒 | 教育・子育てあれこれ
人間は一人では生きていけません。

なんらかの形で、他者と交わることがあります。

それが仕事なら、同僚との関係や上司との関係のもとで仕事をしていくことになります。

地域の活動に参加すれば、そこに人間関係が生まれます。

そして、人は他者が自分のことをどう思っているかが、多かれ少なかれ気になります。

他者の視線や評価に鈍感なのは好ましくはないでしょうが、気にしすぎるのも問題です。

センシティブな人は、自分の思いや考えよりも、相手がどう思っているかや他者からの評価ばかりを気にすることになります。

でも、それは「他人の人生」を生きていることになります。

常に他者にどう思われるかということや他者の評価ばかりを意識すると、自分の気持ちを置き去りにしてしまうことになります。


だから「自分の人生、このままじゃダメだ、イヤだ」と思いながら、「じゃあ、本当は何がしたいんだ?」と考えても、具体的に思い浮かぶものがありません。


会社や上司に言われたことを言われるがままにこなす生活になるなら、自分なりの思いや発想がなくなってしまいます。


他者の目ばかり気にして、自分がしたいことも得意なことも好きなことも見失ってしまえば、本末転倒です。


他者との関係を保ちながら、自分の軸をもつことは、人間関係が複雑化する現代の社会では重要です。