最近、教員を志望する人が減ってきています。その理由の一つは過酷な長時間労働で、敬遠する人が増えたからと言われています。
そこで、文科省はこのたび現役教員の声をツイッター等のSNSを使い発信して、教職の魅力をアピールしようと企画しました。
その企画は「#教師のバトン」プロジェクトと言います。
「こんなふうに教職には魅力がありますよ」→「そうね、子どもの成長が、わたしの達成感」→「つらいこともあるけど、子どもの可能性を伸ばす仕事にかかわることができるから、教職はすばらしいですよ」・・・というようにバトンがつながり、教職に魅力をもつ学生が増えるのでないか。
ところが、そのような文科省の思惑は外れ、寄せられた現役教員の声は、労働環境が過酷で、教員にならない方がいい、時間外勤務が長く、手当もつかないという不満がたくさん集まりました。
「こんな職場には来ない方がいいですよ」
「仕事は減るどころか、増えるばかり。帰りは遅い」
「明日で退職です。朝から晩まで働きました。いま思うと、失ったものがあまりにも多かった」
・・・・・・・・・
教職の魅力どころか、「炎上」とまで言える、マイナス意見が多く集まったのでした。
一度、「#教師のバトン」でツイッターを開いてみてください。
文科省は、「先生たちの思いを真摯に受け止め、働き方改革を進めていかなければならないとの意を強くしました」と釈明しています。
2016年度調査では、小学校の3割以上の教員、中学校の6割程度の教員が月80時間以上(「過労死ライン」)の時間外勤務をしていることが明らかになったのでした。
でも、わたしは、時間外勤務の長さや部活にとられる時間はぜひとも改善すべきだと思いますが、それでも、経験上、教職の魅力は揺るがないという信条をもっています。
文科省は、「先生たちの思いを真摯に受け止め、働き方改革を進めていかなければならないとの意を強くしました」と釈明しています。
2016年度調査では、小学校の3割以上の教員、中学校の6割程度の教員が月80時間以上(「過労死ライン」)の時間外勤務をしていることが明らかになったのでした。
でも、わたしは、時間外勤務の長さや部活にとられる時間はぜひとも改善すべきだと思いますが、それでも、経験上、教職の魅力は揺るがないという信条をもっています。
ただ、わたしが考えるのは、最近の学校は教育の課題が膨らみすぎ、何でも学校教育の課題として、教員が進めていくことが多くなり、学校の自由度が減っていることが、不満を増大させているということです。
社会からの要請を受け、あれもしなければならない、これもしなければならない。
もっと教員と児童生徒・保護者が信頼関係を深めることができる機会がないと、不満を持つなと言っても、現場の教員には届きません。
卒業前に、「先生、3年間お世話になり、ありがとうございました」と、生徒や親御さんが言ってくれると、3年間の苦労は一瞬にして報われたと感じたことが、わたしには何度あったことでしょうか。
人の成長に寄与する、かけがえのない崇高な教職を志してくれる人が増えることを、切に願います。
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