人権の課題にはいろいろあります。
障害者問題、ジェンダーの問題、女性問題、在日外国人の問題、ハンセン病の問題、性的少数者の問題、部落問題、新型コロナウイルス差別の問題・・・など様々です。
ところが、日本で人権尊重をいう場合、それぞれまったく別々の問題として議論されることが多いのです。
しかし、実際に生活している人の現実をみたとき、それらは別々の問題ではなく、一人の人間が生きていく上で、重なっていることが多いのです。
たとえば、女性差別を受けながら、かつその当事者は新型コロナウイルス感染症では看護師ということで、社会から排除されるという二重の抑圧を抱える場合があります。
また、在日コリアンの女性も同様です。
これらを、今までは「二重の差別」とか「複合差別」といってきました。
いまの言葉で言えば、「インターセクショナリティ」です。
日本では最近数年間で、インタセクショナリティを取り上げたイベントや講演会、社会運動が増えています。
ただ、インタセクショナリティは海外から入ってきた概念です。
日本でこの問題をいうときには、今までの日本社会で蓄えられたきたマイノリティ女性が生きやすさを求めて取り組んできた歴史や実践から学ぶべきだと思います。
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