箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

合唱のピアノ伴奏

2020年07月06日 11時36分00秒 | 教育・子育てあれこれ
中学校の合唱祭や合唱コンクールは、クラスや学年の一体感を、生徒たちが味わい、仲間同士のつながりを強める、大切な学校行事です。

ところが、今年は新型コロナウイルス感染防止のため、三密にならないよう、音楽の授業でも制限がかかり、通常のクラス合唱の形態はとれません。

男子の変声期が終わり、たとえば中学生後半の時期に編成するソプラノ、アルト、テノール、バスの4つのパートから織りなすきれいなハーモニーを聴くと、私は何度も感動しました。

そのハーモニーを引き出し、合唱を支えるのが、伴奏者です。

いまの中学生は、多くの人がピアノを習っていた、または現在もピアノを習っている生徒です。

通常は、合唱の役割を決めるとき、指揮者とあわせて、クラスで伴奏者を決めます。

クラスが合唱をしている横で、ピアノを弾いている生徒に、私はよく声をかけて、伴奏生徒をねぎらいました。

「よく伴奏練習しているのがわかるよ」とかコメントすると、生徒は嬉しそうにして、言葉を返してくれました。

なかには、すごい工夫をしている男子の伴奏者もいました。

彼は、楽譜を縮小コピーして、全部を一枚にまとめ、伴奏中にページをくらなくてもいいように工夫していました。

彼は、伴奏だけでなく、漢検は中学生で1級を持つ生徒でした。

さまざまなことにチャレンジする頼もしい生徒でした。

伴奏者と指揮者の息がピッタリとあい、そこにみんなの合唱が重なると、教職員は「さすが、中学生!」と感心させられるのです。











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